中国で、予約した航空券が突然キャンセルされる事象が相次いでいる。香港メディアの香港01が14日に報じた。

記事によると、原因は米イラン戦争による原油・燃料価格の高騰だといい、中国のSNS上では、メーデー(労働節)の連休に海外に行く予定だった東南アジア行きの航空券が一方的にキャンセルされたとの不満が複数投稿されている。

コメント欄でも同様に突然キャンセルされたと訴える声が相次ぎ、「まさかこの戦争が自分にまで影響するとは思わなかった」「ホテルは予約済みで観光地のチケットも購入済みなのに…」「損失はすべて個人負担。航空会社からは補償もない」などと書き込まれている。

キャンセルがあったのは主にタイ・エアアジアやベトジェットエアなど東南アジアの格安航空会社(LCC)のようだ。記事は「LCCは燃油価格の変動に非常に敏感で、燃料費が総コストに占める割合は非常に高い。今回の中東戦争による燃油価格の急騰を受け、多くのLCCはやむなく便のキャンセルに踏み切った」と伝えた。

中国メディアの第一財経によると、マレーシアのエアアジアXは今月17日からバンコク・ドンムアン-上海・浦東の往復路線を当面運休する。タイ・エアアジアの西安-バンコク路線も5月11日以降は運航を停止する。影響はすでに出ており、4月1~12日に中国と東南アジアを結ぶ複数の路線で全便が運休となっている。

オセアニア路線でも航空会社によるキャンセルが相次いでいる。武漢-シドニー、広州-ダーウィン、杭州-オークランドを含む多くの路線で4月のキャンセル率がすでに50%を超えているほか、5月のキャンセル率はさらに上昇しているという。

香港でも同様で、キャセイパシフィック航空は今月11日に発した声明で、燃料費上昇の圧力を緩和するため、5~6月に一部の短距離路線およびオーストラリア、南アジア、南アフリカを往復する一部長距離路線をキャンセルすると表明。

香港エクスプレスも約6%の便を削減する方針を示している。

記事によると、中国の航空会社はロシア領空を飛行できるコスト優位性を活かして欧州路線を強化しているが、ある航空会社のマーケティング部門関係者は「(欧州路線は)先月までは利益を上げていたが、今月に入り燃料価格が急騰したことで、運賃を引き上げてもコスト増をカバーできない状況だ」と語ったという。(翻訳・編集/北田)

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