SNSで100万人以上のフォロワーを持つ中国・河南省の人気インフルエンサー犬「鋤頭(チュートウ)」が見知らぬ男女に盗まれ、その後、殺害されていた事件が物議を醸している。
封面新聞など複数の中国メディアによると、ボーダーコリーのチュートウは今年5月11日、同省商丘市寧陵県の自宅近くの畑で、電動バイクに乗った男女2人に連れ去られた。
郭さんは警察に通報するとともに、インフルエンサー犬だったチュートウの「商業的価値」に関する資料を集め、立件を求めた。中国では動物の連れ去りは基本的に「窃盗」として処理されるが、地域ごとに一定の立件基準額があり、盗まれた財物の価値がその基準に達しないと刑事事件として立件されない。
警察はその後、「チュートウの価値が河南省における窃盗罪の刑事立件基準に達したため、正式に刑事事件として立件し、今後は通常の刑事司法手続きに従って捜査が進められる」と通知した。郭さんが「100万人超のフォロワーを持つ有名犬」というチュートウの財産的価値を証明できたことで、窃盗罪の刑事立件基準を満たしたようだ。
郭さんは、「今後いかなる形での示談にも応じる考えはなく、チュートウを盗んだ者に対して法に基づく厳正な処罰を求める」と強調した。
北京愛它動物保護公益基金会は6日、SNS・微博(ウェイボー)の公式アカウントで、この事件が中国で社会的な関心を集めている背景として「長年、中国に存在しながら見過ごされがちな(動物の虐待、窃盗、売買などの)問題を改めて浮き彫りにしたため」と指摘し、「動物は好き勝手に占有、転売、処分してよい物ではない」と訴えた。
また、「人々が声を上げているのは個別の事件の解決を求めているのではなく、より明確な社会的共通認識の形成を期待しているから。それは、生命に対する基本的な尊重を抱くこと、他人の財産権の境界を意識すること、そして窃盗や売買、危害を加える行為に対して実効性があり明確な法的拘束を設けることだ」としている。
報道によると、犬肉を食べる習慣は、中国の一部地域で古くから存在する。10年ほど前には欧米のメディアが、中国は世界最大の犬肉市場であり、世界で毎年食用とされる約3000万匹の犬のうち半数が中国で消費されていると報じたこともあった。











