中国のポータルサイト・百度に8日、日本がアジアの最先進国になれた理由を3つ挙げて説明する記事が掲載された。3つの理由のうち2つは日本をポジティブに評価したものだが、もう1つの理由には日本に対する「恨み」が込められているようだ。


 まずは、日本が先進国の道を進む支えとなったのは科学技術の発展であり、そのために早い時期から国民の教育を重視してきた点を挙げている。日本が特に教育を重視し、人材育成に力を入れるようになったのは1894年に始まった日清戦争に勝利した後からだと伝えた。

 次に挙げたのは、やはり早い時期から優れた工業の基盤を作りあげてきた点である。日本は「学ぶこと」に非常に長けた国であり、明治以降の近代において西洋の技術を積極的に取り入れたことで産業革命を実現し、たゆみない研鑽によって今なお高い技術力を保っていると紹介。その実力は多くの西洋諸国を凌駕しているのだとした。

 そして、最後の理由が辛辣だ。
記事は「日本が略奪を好む国であり、100年前から特に中国や東南アジアから大量の財産や文化財を略奪してきた」とする一方で、「第2次世界大戦後において日本は被害を受けた国に対し、お金がないことを理由に賠償を行っていない。しかし実際は、それまでに奪ってきた財産を経済発展に転用した。だから、日本は戦後わずか10年ほどで経済回復を実現したのだ」と主張している。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)


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