長年に渡って会長職を務めるフロレンティーノ・ペレス氏は、これまでにチャンピオンズリーグ3連覇など数多くのタイトルをレアル・マドリードにもたらした、偉大な人物である。しかし今シーズン、“クラブ以上の存在はいない”と示しながらも、シャビ・アロンソ前監督と対立したヴィニシウス・ジュニオールらに恩典を与えたことが、先の内部崩壊を招く契機になったほか、2シーズン連続の無冠が確定。さらに12日には、異例となる記者会見を開いたのだが、表向きには会長選挙を実施する旨を伝えつつも、その実はメディアやライバルクラブ、審判などを“口撃”しただけという見るに堪えない内容だったことで、物議を醸していた。
そんななかで14日、内部崩壊が大々的に報じられ、ペレス会長の会見後最初のホームゲームに臨んだレアル・マドリードは、ラ・リーガ第36節オビエド戦に2-0で勝利した。しかし、スペイン紙『アス』によると、マドリディスタがこの試合最大の歓声と拍手を送ったのは、「輝かしいキャリアに対する、まさに最高の賛辞」となった相手MFサンティ・カソルラで、レアル・マドリードの選手に対しては、「声援を送る熱気がほとんどなかった」と指摘。とくに、ケガの療養中に彼女とイタリアで過ごしていることがパパラッチされたキリアン・エンバペには、ボールに触れるたびに大ブーイングを浴びせていた。
そして当然、マドリディスタの反感はペレス会長にも向いていた。同紙は、『サンティアゴ・ベルナベウ』のVIP席で試合を観戦していた同会長と、ファンが口論しているように見える瞬間が、テレビ中継に捉えられていたと指摘。また、スタンド内で「フロレンティーノ、今すぐ辞めろ」といった類の横断幕が2度掲げられ、警備員によって即座に取り除かれたことを併せて伝えている。
2季連続の無冠以上に、ピッチ外の騒動で品位を落としたレアル・マドリード。崩れゆく“白亜の王”は、ペレス会長の下で再建を歩むのだろうか。それとも、新時代の旗手が誕生するのだろうか。

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