日本代表MF久保建英が、FIFAワールドカップ2026の開幕を前にFIFA(国際サッカー連盟)のインタビューに応じ、自身初となった前回大会を振り返るとともに、今大会への意気込みを語った。

 2022年のカタール大会では、21歳でメンバー入りを果たした久保。
日本代表の中では最年少選手となった久保は、2試合に出場したものの、ともに45分間のプレーとなり不完全燃焼に終わった。

 ドイツ代表、スペイン代表と強豪国を相手に番狂わせを演じた一方で、ラウンド16ではクロアチア代表にPK戦の末に敗れて敗退。またしてもベスト8の壁を越えることができず、歴史を塗り替えることができなかった。

 8大会連続8度目のW杯出場を決めた日本代表。史上最強とも呼ばれるチームだが、予選での変化について久保はFIFAに語った。

「アジア予選の4試合目か5試合目あたりだったと思います。6ポイントほどリードしていて、自分たちがどれだけ強くなったかを実感しました。自信がついたと感じています。結果だけでなく、プレーの仕方やチームとしての結束力も高まったと思います」

 カタールW杯以後、主軸として日本代表を支えてきた久保。前回大会は体調不良により日本が敗れたクロアチア戦でメンバー外となる悔しさを味わうことに。ピッチ外からチームを見守っていた久保は「あの試合で、歴史を変えることがどれほど難しいかを痛感しました」とコメント。ただ「試合中の集中力不足だったのか、それとも細かい部分でうまくいかなかったのかは分かりませんが、何かが欠けていることは間違いなく感じていました。
記録上はPK戦で負けたことになっていますが、その前の120分間でもっとうまくできたことがたくさんあったと思います」と、PK戦の前に試合を決めることができたはずだったと振り返った。

 その日本は、“最高の景色”としてW杯優勝を目標に掲げ、森保一監督の下で2大会連続のW杯に挑む。歴史を変えることの難しさを痛感してから4年、大きく歴史を動かそうとしている大会だが、重要なポイントについて久保は「ワールドカップでは、試合はわずかな差で決着がつきます。だからこそ、試合のあらゆる側面をできる限り徹底的に分析することが非常に重要だと考えています」と、細部に至るまでこだわることが大事だとした。

 この4年間では、親善試合とはいえブラジル代表、イングランド代表と過去に勝利したことがない強豪相手にも勝利を収めてきた。多くの選手が日常からトップレベルを経験している今、世界と渡り合えるだけの自信はある。久保は「対戦相手に応じて戦術的なアプローチは変えますが、精神的には試合に臨む姿勢は変わりません」とコメント。「もちろん、常に相手を尊重しますが、同時に自分たちには勝つ力があると確信しています」と、目標は夢物語ではないと強調した。

 若くして多くの注目を集めてきた久保も25歳。中心選手としてチームを牽引する立場になるが、その魅力はやはり一対一の仕掛けだ。「単なる自由以上のもの。僕が最も幸せを感じる瞬間です」と語る久保だが、チームがあってのことだと強調する。


「攻撃的な選手には創造性と才能が必要ですが、それは規律とチームの戦術理解の上に成り立つもの。フォワードが自由にプレーできるのは、後ろに堅固な守備陣があり、チームとして組織的なポジショニングができているからこそです」

 チーム一丸となってプレーする日本において、組織だったプレーの中でいかに個の能力を発揮できるか。“最高の景色”を見るために久保がどこまで輝けるのか注目だ。
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