◆米大リーグ ドジャース―ロッキーズ(8日、米カリフォルニア州ロサンゼルス=ドジャースタジアム)

 ドジャースのラインアップに待ち望まれていた男、マックス・マンシー内塁手(35)が戻ってきた。9月8日(日本時間9日)、本拠地・ロッキーズ戦のスタメンでマンシーが4番に入った。

ロバーツ監督は試合前、「間違いなく大きな後押しになる。我々はこの日をずっと待っていた。彼が打線に入ることで質の高い打席が増え、打線が厚くなる。左打者が一人増えることで長打や出塁能力、安打をもたらすことができる」と目を輝かせた。

 ペナントレースが激しさを増す中、マンシーの重要性は計り知れないが、本人はいたって冷静に「普段以上のことをやろうとするのではなく、普段通りのプレーをすることが大切だ」と話す。

 「もっと早く復帰したかったが、こうして戻って来られてうれしい」と笑顔を見せたが、右脇腹を痛めて離脱していた期間中、外からチームを眺めていて気付いたことはあるかと問われると「正直、分からない」と首を振った。「その場にいなければ、クラブハウスの中で何が起きているのかは分からない」。いくら外部が分析しようが、本当の事情を知るのは中にいる選手たちだけだ。だからこそ「今日に集中する」という姿勢が重要だという。

 「先週の出来事も、2か月前の出来事も関係ない。大事なのは今日、俺たちがどうするかだ。残り試合が少ないからこそ、外部の雑音をすべて排除して自分たちに集中することだ」

 プレーだけでなく精神面での役割についても言及。

「こういう時期に最も難しいのは精神面。だからこそ自分がその一助になれればと思う。みんなの勢いをつけたい」と話し、チーム全体で前に進むことを強調した。

 「俺たちがやるべきことをやり、自分たちに集中すれば必ずいい位置にいける。シーズンの残りで勝つ野球をすれば、10月には素晴らしい状況に立てる」。周囲が何を言おうと、真実を知るのは自分たちだ。レギュラーシーズンも残りあと約3週間。マンシーの復帰をきっかけに勝利の波に乗れるか。チーム本来の力を発揮するパフォーマンスに期待がかかる。

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