◆練習試合 巨人3軍4―3西武3軍(9日・G球場)

 巨人のエルビス・ルシアーノ投手が先発し、1回無安打無失点の好投を披露した。

 育成3年目右腕は先頭の福尾を一ゴロ、川野を空振り三振とテンポ良くアウトを重ね、野村和をこの日最速152キロの直球でバットをへし折り三ゴロ。

3者凡退に封じ「あくまでも自分の仕事をしたっていう感覚。しっかり結果を残せて良かった」と汗を拭った。

 ブルージェイズ時代の19年3月31日のタイガース戦でメジャーデビュー。当時19歳1か月で、2000年代生まれ初のメジャーデビューを飾り注目を集めた逸材は、23年1月に巨人と育成契約。昨年6月に右肘頭疲労骨折の手術を受け、4月末の3軍戦で約11か月ぶりに実戦復帰し、6月の3軍・ソフトバンク戦(筑後)では自己最速155キロを計測した。左脇腹を痛めて故障班に合流していたが「回復のために全ての時間を費やした。今は完璧な状態に近い」と順調な回復ぶりを示した。

 8月から加入したグズマン投手、フェリス内野手は同じドミニカ共和国出身。「フェリスとはトロント(ブルージェイズ)にいた時から元々友達だった。彼らには自分の方が寮生活が長いということで、ジャイアンツのルールであったり、日本野球の常識などいろいろなことを教えています」。チームの休養日には3人で自主練習を行うなど、来日して間もない助っ人をサポート。フェリスは「いい友達であり、いいチームメート。

時には厳しいことも言ってくれるし、いつも助かっています」と感謝の言葉を口にする。

 シーズンは終盤に入り、残りの試合数もわずか。「来年と自分の将来につなげられるように頑張りたい」と前を向いた。

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