◆イースタン・リーグ 巨人3―4ロッテ=延長10回=(27日・Gタウン)

 今季限りで現役を引退する巨人の近藤大亮投手(34)が27日、イースタン・ロッテ戦(Gタウン)で有終の美を飾った。先発し、オリックス時代に同僚だった大下を最速140キロの直球で3球三振。

3月に右肩けん板を断裂し、一時は90キロ台まで球速が落ちた状態からリハビリを続けてきた不屈の男は「腕がちぎれてもいいと全力で投げさせてもらった。もうやりきった。後悔はないです」と現役最終登板を全うした。試合後のセレモニーでナインに3度胴上げされ、笑顔でマウンドに別れを告げた。

 会見では中川、大勢と17年侍ジャパンを率いた日本ハム・稲葉2軍監督からサプライズメッセージが届き「人に恵まれた野球人生でした」と目をうるませる場面も。実直かつ優しい人柄で慕われた男は「34歳でもまだまだ諦めへんと真っすぐに頑張ってきたつもり。何かを感じてくれたらうれしい」と後輩たちにバトンを託した。

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