◆秋季大阪府大会▽準々決勝 大阪桐蔭9―0関西創価=7回コールド=(28日・くら寿司スタジアム堺)

 大阪は準々決勝4試合が行われ、大阪桐蔭の来秋ドラフト候補・吉岡貫介(2年)が関西創価を7回1安打零封。金光大阪、太成学院大高、近大付とベスト4入りした。

 新エースが力を示した。7回2死、大阪桐蔭・吉岡はこの日12個目の三振を奪い、試合を締めた。7回1安打無失点の快投も、「無安打で、いきたかったです」と3回に浴びた二塁打を悔やみ、満足していなかった。

 自己最速の152キロをたたき出す衝撃の公式戦デビューを飾った今夏の大阪大会から約2か月。新チームで名門の背番号1を初めて託された。「違う重みや責任がある」。NPBスカウトから視線を送られる中、この日最速147キロを計測。今大会3試合で17イニング無失点とした。西谷浩一監督(56)は、「これまでは中野(大虎・前主将)や森(陽樹)がいるという気持ちがどこかにあったと思うが、先頭切ってやるという自覚を日頃から感じる」と3年生の好投手たちからバトンを受けた後の成長に、目を見張った。

 準決勝に駒を進め、近畿大会出場に王手。甲子園出場を強く意識し「(今春も今夏も)行けなかったので、必ず行くという気持ちが全員強い」と吉岡。3季ぶり聖地へ、エース右腕が道をこじ開ける。

(瀬川 楓花)

 〇…金光大阪が興国を3―1で振り切り、4年ぶり4強入り。初回に右前先制打を堀田紺都音(ことね)主将(2年)は「個々の力はないけど、チーム全員で一丸となって取り組んでいる」と胸を張った。新チームはダブル主将制を敷き、堀田は中川侑大二塁手(2年)と約60人いる部員を統率。今夏は5回戦で、優勝した東大阪大柏原に敗れたが、今秋4回戦でリベンジした。次戦は近畿大会出場を懸け、大阪桐蔭に挑む。

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