◆米大リーグ マリナーズ―ドジャース(28日、米ワシントン州シアトル=Tモバイルパーク)
ドジャース・大谷翔平投手(31)が28日(日本時間29日)、レギュラーシーズン最終戦の敵地・マリナーズ戦に「1番・DH」で先発出場。7回2死の第4打席で左腕スパイアーから出場2試合ぶりの55号ソロを放ち、昨季記録した自己最多&球団記録を更新した。
95・1マイル(約153キロ)直球を捉えると、センター左へ打球速度109・5マイル(約176・2キロ)、打球角度32度で運び、飛距離は412フィート(約126メートル)。敵地ながらMVPコールも巻き起こった。
前日27日(同28日)は休養のため33試合ぶりに欠場。パワーをチャージしてアーチにつなげた。55号をキャッチしたのはボーイング社でエンジニアを務めるトリー・ジェレニックさん(36)。生まれた時から生粋のマリナーズファンでイチローファンでもあったが、「今日はローリーのホームランボールを捕るつもりで来たら、大谷のホームランボールが捕れた。最高だ! 大谷翔平トレーディングカードのコレクターでもあるからね」と笑顔。ボールをゲットしようとして膝から流血したが、名誉の負傷。ボールの争奪戦の時に物にぶつかり、頭からも流血するアクシデントがあったが「これが彼の55本目だとは知らなかったけど、本当にクールな経験だ」と満足そうだった。
今後については「正直に言うと、自分にとって一番大事なのは子どもと家族だから、このボールを売って家族のためになるなら売るだろう」と話した。