◆米大リーグ マリナーズ1―6ドジャース(28日、米ワシントン州シアトル=Tモバイルパーク)
今季限りでの現役引退を発表しているドジャースのC・カーショー投手(37)が28日(日本時間29日)、レギュラーシーズン最終戦となる敵地・マリナーズ戦に先発し、5回1/3を4安打無失点7Kと好投。今季11勝(2敗)、通算223勝目を挙げた。
5回を投げ切り、6回も続投。先頭のスアレスを空振り三振に仕留めたところでベンチからロバーツ監督ではなく、フリーマンが投手交代のためマウンドまでやってきた。指揮官によるサプライズ演出。盟友でもある2人はハグを交わし、球場全体が大きな拍手に包まれた。
フリーマンは「僕の野球人生の中でもお気に入りの瞬間の一つに入ると思う」と振り返り、「(カーショーに)『ボールを欲しい』と言ったんだけど、『ダメだ』と言われたよ。だから『愛してる』と伝えて、『ありがとう』と言った。彼の18年間は本当に素晴らしかった。だから僕たちができることは彼を抱きしめて、彼が僕たちにとって何を意味するかを伝えることだけなんだ」と明かした。
カーショーは「ドック(ロバーツ監督)には『(6回の)最後の打者までだ』と言われていて、誰も来ないと思っていた。だから、フレディ(フリーマン)が出てきたのは変な感じがした。もちろん、試合の中で素晴らしい演出だったと思う」と話した。