◆JERAセ・リーグ 中日6―2広島(14日・豊橋)

 中日・金丸夢斗投手(23)が、チームの「V率0%」危機を救った。「ナイスゲーム!」。

今季3度目の先発で初勝利。8回途中を2失点と十分な仕事を果たし、仲間と自らをねぎらった。負ければ今季ワーストの借金9。そこから逆転優勝した前例は、12球団でもなかった。新人だった25年にはプロ初勝利まで10試合を費やした苦労人。「チームに勢いを持ってこられる投球をすることだけを考えていた」と汗をぬぐった。

 3、4番に細川とボスラーを置いた打線が初回から4点を先制。今季最多タイの6点と援護をもらい、投球のリズムをつくった。立ち上がりからエンジン全開で、自己最速を1キロ更新する155キロを計測。攻める投球で7回まで無失点、8三振を奪った。8回に2点を失い、イニング途中で降板したのは反省点。「最後に捕まってしまった。

もっと成長しないといけない」と喜びも控えめだった。

 強い覚悟を持ち、マウンドへ上がっていた。3連敗を喫し、借金8を抱え、13日には全体練習。試合のない月曜日に行うのは異例だった。選手だけでも緊急ミーティング。「過去は変えられない。一つ一つ勝っていこうって話をしていた中で、その(ミーティング後の)一発目を勝てたのは、いい流れに乗っていく」とエース格として自覚も芽生えた。開幕から15試合目での4勝目は、チームの絆をより強くさせたはずだ。24、25年に続き、豊橋で3連勝。逆襲の起点とする。

(森下 知玲)

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