◆第86回皐月賞・G1(4月19日、中山競馬場・芝2000メートル、良)

 大混戦の前評判だった今年の皐月賞だが、終わってみれば1番人気のG1馬ロブチェンが実績通りにクラシック1冠目を制した。

 松山騎手が2枠4番の好枠を生かしてスタートから出していき、積極的に好位を取りにいったのは正解だった。

この開催を通して中山の馬場はなかなか前が止まらなかった。鞍上もそのことは頭にあったと思う。

 向こう正面で先頭に立ってからも無理にペースを落とすことなくリズムを優先していた。馬に余計な負担をかけなかったことが最後の粘りにつながったし、直線でいったん2着馬に前に出られてから差し返したように、ロブチェンのスピードの持続力、底力も素晴らしかった。

 皐月賞での逃げ切り勝ちはヴィクトリー(07年)、キャプテントゥーレ(08年)以来。かなり年月が経っていることからも分かる通り、G1では簡単な戦法ではないし、この2頭は7番人気の伏兵だった。堂々の1番人気で押し切れたのは力がある何よりの証しだ。

 ホープフルSが差し切り勝ちだったように自在性もあり当然、日本ダービーでも有力な一頭だ。ただ、今日のレースを見て感じたのは、今年の牡馬クラシック路線はやはり「混戦」であるということ。リアライズシリウスは枠順の差が出た印象の惜しい2着だし、巻き返す可能性を感じた馬が何頭もいた。3歳の頂点を決める次の日本ダービーが今から楽しみだ。(スポーツ報知評論家)

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