◆JERAセ・リーグ DeNA2―7巨人(25日・横浜)

 “新鮮力”が躍動した。巨人は今季初の先発野手全員安打でDeNAに快勝し貯金を3とした。

平山功太内野手(22)が2回にプロ1号ソロ。5日に支配下選手登録されたばかりの若武者が出場9試合、19打席目で記念の一発をマークすると、ドラフト5位の小浜佑斗内野手(24)が3回にプロ初打点となる2点適時二塁打。3回途中から2番手で好救援の又木鉄平投手(27)がプロ3年目で初勝利と、初もの尽くしのメモリアルな1勝となった。

 角度がついた打球が勢いよく伸びていった。「行け~!」。願いを込めて走った平山の思いは届き、白球は左中間スタンドに飛び込んだ。「会心の当たり。最高の結果になってうれしいです」。クールな表情でダイヤモンドを回ったが、喜んでいるチームメートが目に入るとキラキラとした笑顔に変わった。

 1―0の2回先頭。カウント2―1から先発左腕・片山の4球目、141キロ直球を捉えた。先発出場は6戦目。

球団の育成出身では最速3年目でのプロ1号に「自分の中でのマックス」と打球速度は171キロ、飛距離126メートルで潜在能力を見せつけた。3回1死一、二塁では右前安打を放ちプロ初のマルチ安打もマーク。5日に支配下契約を結び、11日にプロ初安打。21日に逆転V打と存在感を発揮している。

 5回、右翼の守備ではヒュンメルの打球をフェンスにぶつかりながら好捕。内野手登録で本来は三塁手。後方へのフライは苦手だったが、今年の2軍キャンプで鈴木尚広2軍外野守備兼走塁コーチから個別練習でノックを繰り返し打ってもらい克服。「尚広さんに教えてもらったことが出たワンプレーだった」と感謝を込めて振り返った。

 “新たな相棒”のおかげでもある。昨年参加した沖縄でのウィンターリーグ。自分のホワイトアッシュのバットが折れ、チームメートが持っていた中山のメイプルのバットを握ってみた。バランスが中心付近にある885グラム。

直球に強い先輩のものを借り「持った瞬間にしっくりきた。打球がめちゃくちゃ速かった」と使い始めた。

 今年3月には、2軍の試合前に中山から直接バットをもらい使うと、2打席連続本塁打。「え…?」。自身でも驚く結果に手応えは確信に変わり、メーカーに自分のものを作ってもらった。初本塁打は直球を捉え「礼都さんのおかげです。尊敬しています」と同じ外野のポジションを争う先輩にも感謝だ。

 昨季は右肩甲下筋の肉離れなど故障があり、2軍戦も出場はわずか2試合。この日は小浜ら若手の活躍もありDeNAに快勝し貯金を3に戻した。「けがの生活が長かったですけど、無駄じゃなかったな」と現実をかみしめ、「今シーズンはチームの戦力になれるように頑張ります」。野球ができる幸せを味わいながら、平山が勝利に貢献する。(臼井 恭香)

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