◆第173回天皇賞・春・G1(5月3日、京都競馬場・芝3200メートル)追い切り=4月29日、栗東トレセン

 ヴェルミセル(牝6歳、栗東・吉村圭司厩舎、父ゴールドシップ)に激走の予感がする。この日の追い切りが非常に良く映った。

鮫島克駿騎手を背に栗東・坂路を単走し、51秒9―12秒9。自らハミを取って機敏に登坂した。後肢で地面を蹴る動作が非常に力強く、推進力も十分。見守った吉村調教師は「予定より時計が速くなったけど、無理して出たわけではないですから。状態に関してはすごくいい。申し分のない状態で出せる」と仕上がりに太鼓判を押す。

 動きの良さに加え、週末にかけての天気も気になるポイントだ。30日からレース当日の5月3日まで、雨予報が中心。渋った馬場での開催となる可能性がある。そうなれば、稍重以上で【1・2・1・5】の道悪巧者にとって絶好の条件となる。稍重だった4走前の京都大賞典では、15番人気ながら内から追い込んで3着。3連単47万550円の高配当を呼び込んだ。

 昨年のダイヤモンドSで3着、2走前のステイヤーズSは8着だったが、勝ち馬と0秒4差。3000メートル以上の長丁場への適性は間違いなくある。今回は伏兵評価となりそうだが「頑張ってくれると思いますよ。雨は降ってほしい。京都大賞典くらい走れれば。そういう面がいろいろとかみ合えば」とトレーナーは期待をのぞかせる。渋った馬場なら怖い存在で、天気と芝の状態をしっかり精査して印を打ちたい。(山本 理貴)

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