◆第173回天皇賞・春・G1(5月3日、京都競馬場・芝3200メートル)

 馬トクの東西トレセン担当記者が馬券的中のヒントをリレー形式で紹介する企画「G1トク捜リレー」は、枠順が確定した4月30日、坂本達洋記者が担当。過去の取材を振り返りつつ、内め4番枠に決まったアクアヴァーナルに注目した。

 天皇賞・春の枠順とにらめっこをしながら、ふと思い出した馬がいる。それは18年のステイヤーズSを制して、翌年の天皇賞・春に挑んで8着だったリッジマンだ。スプリント色が濃いスウェプトオーヴァーボード産駒にして異色の存在と言えた。両方のレースで手綱を執った蛯名正義騎手(現調教師)が馬の成長をほめつつ、「やはりコーナー6つの舞台は、いかにロスなく回れるか」と語っていたのが印象的だった。13、14年にフェノーメノで連覇するなど3勝を誇る名手の言葉は、やはり重みがある。

 今年はアドマイヤテラが絶好の3番枠をゲットして、ますます評価は高まる雰囲気だ。しかし馬券的な妙味は正直なく、ここは4番枠のアクアヴァーナルを本命に抜てきしたい。栗東での取材によれば、四位調教師が「(枠順は)いいね。内の方がよかった。ある程度、出していくからね。外だと踏んでいかないといけない」と歓迎していると聞けた。枠順が好材料なのはもちろんのこと、ここにきての充実ぶりは著しい。

 重賞初挑戦だった前走の阪神大賞典は、内の3番手で我慢の利いた走りを見せて、最後はアドマイヤテラにかわされたが、一度は先頭に立つなど見せ場たっぷりの2着だった。ハンデ52キロと恵まれた印象だった2走前の万葉Sの勝利は、決してフロックではなかった。

 祖母スターダムバウンドは米G1を5勝した名牝で、母エイプリルミストは現役時に芝2000メートル以上で3勝と血統面からもスタミナに不安はない。さらに言えば、桜花賞をスターアニス、皐月賞をロブチェンで制した松山騎手の勢いに乗らない手はない。

(坂本 達洋)

編集部おすすめ