「A.B.C―Z」の戸塚祥太、俳優の加藤和樹らが3日、東京・六本木のEX THEATER ROPPONGIで開幕した舞台「BACKBEAT」(17日まで)の東京公演の初日前会見を行った。

 世界的バンド「ビートルズ」の草創期、結成当初は5人編成だったビートルズには幻のメンバーが存在した―という伝記映画の舞台版。

2019年に日本初演され、23年の再演を経て、ビートルズの来日公演から60周年となる今年、待望の再々演と同時に“ファイナルステージ”となる。

 劇中のビートルズのメンバーは19、23年の公演時と同じ顔ぶれ。ベーシストのスチュアート・サトクリフを演じる戸塚は「たくさんのお客様、たくさんのスタッフさんからもこの作品を愛してもらえているんだなというのを実感している。自分としては、たくさんの方々の気持ちを自分なりの色に変換してステージの上に優しくたたきつけていきたい」と意欲を見せた。

 演技だけではなくバンドの生演奏も見どころだが、戸塚は「非常に楽しい時間を過ごさせていただいている」と充実の表情。「たぶん、この後も自分の人生の中のどこかの端々で今回のことを『あの時楽しかったな』『みんなで笑ってたな』って思い出すのかなって気がしています」と語った。

 戸塚自身にとってもビートルズの存在は「めちゃくちゃ大きい」という。「もちろん音楽を好きになった人は絶対に一度は通ると思いますし、ジョン・レノンの曲が中学校の時の英語の教科書に載っていて、僕は出会えた。そこからジョン・レノンやビートルズに導かれてきたと言っても過言ではない。それをこうやってお客様とスタッフさんとチームのみんなで共有できてるっていうのが、本当にうれしい」とかみしめた。

 ジョン・レノン役を演じる加藤は「今回ファイナルステージって言ってますけれども、初演も再演もファイナルの心づもりでやってきた。1回1回がファイナルにふさわしい熱量を持った公演になっている」と自信。

「本当に最初は怖かった。『自分がジョン・レノンか…』って思いましたし。本当にこのメンバー、そしてスタッフの皆さんに支えていただいてジョン・レノンとしてこの日々を生きている。このまま最後まで走ってみんなで『俺ら、やりきったね』って笑い合えたらいいなと思っています」と語った。

 ジョン・レノン役の役作りについて加藤は「初演の時はすごく悩んで、自分が引っ張っていかなきゃ、頑張らなきゃっていうのがあったんですけど、(公演を重ねるごとに)ただ自由でいればいいなって」と心境の変化を告白。「そうするとみんながジョンにしてくれる。とにかくめちゃくちゃやれば、みんなが助けてくれるすごく他力本願なジョンです。(メンバーに)信頼しかないです」と絆を明かしていた。

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