イングランド・ブライトンの女子チームに所属するなでしこジャパンのMF清家貴子(29)は5日、スポーツ報知などの取材に応じ、ブライトンと契約延長した経緯、6月にW杯を控える男子の日本代表へのエールなどを語った。

 加入から2季目となった今季は、リーグ戦18試合で8得点を記録。

リーグ全体でも7位の好成績を残しており、今年1月にはブライトンとの契約更新も発表された。4月のなでしこジャパンの米国遠征は負傷で辞退したが、先月25日のマンチェスターC戦では代表で共闘するGK山下杏也加からゴールを奪い、復調をアピールした。また、所属するブライトンは、同28日に女子サッカー専用スタジアム建設の計画を発表。欧州史上初の取り組みへの期待も述べた。(取材=英通信員・森 昌利)

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 ―順位(取材日の時点で6位)は不満だろうが、新契約を結び、チームも好転している。

 「ブライトンのチームはすごくいいし、街も好き。監督にも可能性を感じる。新しい契約をもらって、もう少しこのチームのために頑張りたいと思った。チームの完成度も上がっている。もともと、監督がやりたいことはかなりはっきりしている。本当に戦術が大好きな監督で、やりたいことがはっきりしているので、その完成度が上がってきて、だからトップのチームにも勝てている。それもまぐれで勝ったわけではなく、自分達のやるべきことをやって勝てている感じがある」

 ―ウェストハム戦(2月21日)、マンチェスターC戦(4月25日)のゴールは非常に難しい形で決めた。

 「今シーズンは右サイドでやる時間が長い。今までは真ん中、左サイドをやって、バラついていたが、右サイドに定着して、なおかつ右サイドからの攻撃の型が決まっている。(角度のない右サイドの奥からGKの頭を抜いたマンチェスターC戦のゴールは)ああいうところでボールを受ける回数が増えて、それに慣れてきたというのはある」

 ―イングランドは女子もユーロを制覇。引退した女子選手が男子の試合を解説するなど、男女ともにサッカー選手の地位が高い国にいると意識は変わるか。

 「街にも国民にもサッカーが染み付いている感じがする。自分がサッカー選手だと言うと、それだけでリスペクトされる。サッカーと人との距離がすごく近いなと感じる。サッカー選手としてはすごく過ごしやすい。ありがたい」

 ―ブライトンが女子専用スタジアムを作る話がある。

 「それは移籍する時から“売り文句”として言われていた。ともかくすごいなと思った。やっと構想がまとまった感じで、個人的にはやっとかという感じ。

自分はその時にいるかな、という感じだが、取り組みとしては素晴らしい。ブライトンというクラブが女子にそれだけ投資してくれるというのはありがたい」

 ―米国遠征はけがで欠場。

 「アジア杯の準々決勝の時からひざが痛かったので、準決勝、決勝と練習もできなかった。その後こっちに帰ってきて、何試合かやって悪化した。(米国は)やっぱり強くて速いなと思った。やっていた選手は、想像していたよりできた、と。外から見たら、正面からやって対抗できているのかと言えばそうではないし、まだまだチームとして、個人として成長しないと。米国というチームと五分五分にやるにはまだまだかなと思う」

 ―6月のW杯で、もし日本が優勝すると、ドイツ、スペインに続く3か国目の男女優勝国になる。男子にエールを。

 「私が世界一になったのではないので、偉そうなことは言えないが、本当に日本サッカーを引っ張っているのはサムライブルーだと思っている。しかも、今めちゃくちゃ強い。イングランドにも勝って、本当にリスペクトしている。

自分から言えるのは、“頑張ってほしい”となります」

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