◆JERAセ・リーグ 広島0―4ヤクルト(9日・マツダ)

 ガッツポーズを作ったのはマウンドではなく、一塁ベース上だった。2回2死二、三塁。

8番に座ったヤクルトの先発・松本健吾は岡本の147キロ速球をライナーで左前へ弾き返した。先制の2点適時打はプロ3年目での初打点。「来年からDHになるので、その前に打点を記録できたのはすごくうれしい」と頬を緩めた。

 「投手は9番目の野手」というのが池山監督の方針で、前日(8日)まで投手が8番の打順は28試合。山野、小川、高梨が適時打を放った。投手陣でも誰が打ったか話題に。その輪の中に入った右腕は「マジでまぐれです」と照れた。

 2回。連続四球で無死一、二塁とすると、ベンチから池山監督が歩み寄ってきた。ムダな四球を嫌う指揮官に「全然、おもしろくない」と声をかけられると以降は140キロ台後半の速球、フォーク、カーブを軸に6回まで無安打で四球もゼロ。7回、先頭の野間に中前打を許したが、今季最長の8回を1安打、無失点に抑えて無傷の4勝目を挙げた。「(無安打は)5回くらいで気づきましたけど、意識は別になかったです」と松本健。

チームは貯金を最多タイの10に増やし、2位阪神とのゲーム差は2に拡大。2年間で通算2勝の右腕が先発陣の柱の一角になろうとしている。 (秋本 正己)

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