◆第74回京都新聞杯・G2(5月9日、京都競馬場・芝2200メートル、良)

 日本ダービー(31日、東京)への“最終切符”を争う第74回京都新聞杯・G2は9日、京都競馬場で行われ、6番人気のコンジェスタス(西村淳)が無傷3連勝で重賞初制覇。スターアニスで牝馬2冠を目指す高野厩舎から、牡馬でもスター候補が誕生した。

 堂々と東上切符をつかみ取った。直線で前を射程圏に入れたコンジェスタスは、持ち前の瞬発力で一完歩ずつ差を詰めていく。西村淳の気迫を込めた左ステッキを受けるたび、ギアが上がる。内から抜け出していたベレシートをゴール前で首差とらえ、無傷3連勝での重賞初制覇だ。

 ダノンバーボンで見せ場十分の5着と健闘した米G1・ケンタッキーダービー帰りの鞍上は入線後、左拳で力強くガッツポーズ。従来の記録を0秒1上回る、2分9秒9のレースレコードでの快勝に「前走からすごく能力を感じていた。今日はメンバーが強かったが、それでこの競馬。本当にダービーが楽しみ」と声を弾ませた。

 大舞台に向かうには賞金加算が不可欠の負けられない戦いを、2か月ぶりでV。オークスで牝馬2冠を目指すスターアニスに続き、牡馬でもクラシックの新星誕生となった高野調教師は「レースのレベルが上がって、ペースなども全然違った。こうやって勝ち切ってくれるあたり、本当にすごいなと思う」と脱帽した。「高野先生と勝てて、すごくうれしい」と話す西村淳に「昔からうちの厩舎にすごく食いついてきてくれていた。

ああいうかわいいヤツだし、僕もうれしかった」と目をかけてきた若武者との勝利を喜んだ。

 20年の3冠馬コントレイルの初年度産駒。母に豪G1馬を持つ素質馬に「一戦ごとに良くなっている。いいコンディションで臨んで、チャレンジしていきたい」と指揮官は力を込める。目指すはその祖父のディープインパクトとの史上初の父子3代制覇。無敗の4連勝で一気に世代の頂点へ駆け上がる。

(山本 理貴)

 コンジェスタス 父コントレイル、母キラモサ(父アラモサ)。栗東・高野友和厩舎所属の牡3歳。北海道安平町・ノーザンファームの生産。通算成績は3戦3勝。総獲得賞金は7083万4000円。重賞初勝利。

馬主は(有)シルクレーシング。

編集部おすすめ