女優の今田美桜が10日、脚本家・橋田壽賀子さん(2021年死去、享年95)の名前を冠した第34回橋田賞を受賞し、都内で行われた授賞式に出席した。昨年度前期のNHK連続テレビ小説「あんぱん」で主人公・のぶを好演したことが評価された。

番組そのものも同賞に輝き“ダブル受賞”となった。

 今田は、同作の脚本・中園ミホ氏がのぶに平和の思いをのせ「実は橋田壽賀子先生の分身です」と壇上で明かしたことを受け、「驚きと背筋が伸びる思いです」とあいさつ。放送終了から半年以上がたったが「『あんぱん』の話を聞くたびに、愛されていた作品だと実感しています。撮影の中でのぶさんと一緒に一喜一憂しながら過ごした1年間は、人生の中でかけがえのない財産となりました」と語った。

 激動の時代を駆け抜けた役とあって「生きる、ということをすごく考えた。『あんぱん』を演じて感じた、生きる上での喜びや悲しみやうれしさに丁寧に向き合いたい。これからも優しさや思いやりを忘れない人間でいたい」と宣言した。

 「あんぱん」制作統括の倉崎憲氏は、アンパンマンとバイキンマンが描かれたネクタイで登壇。番組の着想を得た翌日に、アンパンマンの作者・やなせたかしさんの書籍を約30冊買い込んだエピソードを披露した。「脚本の中園さんがやなせさんと親交があったと知って、稲妻が走りました。中園さんじゃなかったら違う物語になった。今田さんはいろんな感情を持った、のぶという人物を的確に演じてくれた。

『逆転しない正義』を体現した人が少しでも増えることが、この世の中をより良くしていく」とスピーチした。

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