◆明治安田J2・J3百年構想リーグ東地区B▽第16節 札幌4―3大宮(9日・大和ハウスプレミストドーム)

 率直な感想として大宮戦は面白い試合だった。もちろん3―0から追いつかれるのはあってはならないが、3点取ってもなおゴールを狙うサッカーなのだから、そういうリスクはあり得ること。

結果、勝ったのだから、興行としては120点と言っていい。

 途中出場のサフォが決勝点と采配が当たった。彼のスピードとパワーは規格外のものがある。川井監督になって、気持ちよくプレーさせる環境を整えているからこそ、結果も出た。誰が出ても良いという状況を作り、チャンスを与えていることがうまくいっている。

 先制点を挙げた梅津の能力には改めて衝撃を受けた。頭で決めたシュートも先に跳んで相手を押さえ込み、反発の勢いも使ってたたき込んでいる。北海道出身の選手は冬場に外でサッカーができない影響からか、ハイボールの処理がうまくない印象がある。福島県出身の彼は、高いボールを触るか流すかとかの判断を見ていてもセンスを感じる。抜群に良いDFが入ってくれたなと痛感している。

 同じく初ゴールを決めたティラパットも、相手の動きを見てタイミングをずらしたシュートは見事だった。スピード面などはもっと向上させて欲しいが、受けた選手がスムーズに動けるように出すパスなど、素晴らしい働きができている。

 3位に順位を上げたが、トップ3で終わるか否かでは、8月からの新シーズンのチーム作りも大きく変わってくる。前半戦こそ苦しんだが、大宮戦で見せたようなルーズボールへの早い反応を毎試合できれば、もっと相手を圧倒できるし、来季に向けても期待はふくらむ。(吉原 宏太、1996~99年札幌FW)

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