日本野球機構(NPB)は11日、「危険なスイング」をした打者を退場など処分対象にする罰則を12日から適用することを決めた。この日、都内で行われた12球団との実行委員会で満場一致で決定。

山川誠二規則委員長(60)は「ペナルティーを科すというよりは、打者に安全意識を高めてもらう、注意喚起という側面が今回は強い」と意図を明かした。

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 まず前提として、野球の一連の流れの中でけが人が出るのを誰も望んではおらんよね。スイングする打者、一番近くにいる捕手、そして審判も含めて対策を打つことはええことやと思う。

 そもそも両手が離れることは打者にとっては想定外のこと。でも、あってはならないことに変わりはないから、雨や夏場の汗なんかは、これまで以上に気を使わなければならなくなる。今回は罰則規定外となったが、捕手にバットが当たることがある片手フォロースルーは、選手によってはスイング自体をいじらなきゃいけないかもしれん。影響は小さくないけど、安全には代えられないよね。

 そばにいる捕手からすると、両手を離されたらどうしようもないけど、片手フォロースルーはできる対策もあるし、している選手も多いと思う。自分が現役時代は、今もそうやけど軸足起点で反り返るようにスイングする外国人がいて、自分の身を守るために構える位置を変えていた。具体的にいえば内角。その場合は迷いなく普段より後ろに下がった。けがをしたら損するのは自分。

コーチ時代、若いころの阿部監督に「危ないから下がれよ」と声をかけたこともあった。生活がかかっているからね。打者、捕手ともに気持ちが前に出るのは仕方ない側面はあるけど、けがをしたら何もならない。それを今一度考える、きっかけになることを願うよ。(スポーツ報知評論家・村田 真一)

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