プロボクシングで史上初の3階級での4団体統一を果たした元世界5階級制覇王者のテレンス・クロフォード氏(38)が14日、都内で会見。昨年12月の引退表明まで米リング誌のパウンド・フォー・パウンド(PFP、全階級を通じての最強ランキング)で1位に君臨していた同氏は、5日にPFP1位に返り咲いた世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(33)=大橋=について「グレートだ。

彼はそれに値する選手だと思う」と評価した。

 クロフォード氏は、井上と前WBC&IBF世界バンタム級統一王者・中谷潤人(28)=M・T=が対戦した2日の東京ドーム興行にも来場。「会場の雰囲気も熱狂的で、すごく良かった。入場から、スポーツマンシップ、試合まで含めてすべて良かった」と感想を述べた。一方で、試合中にリングサイドで目をつぶっている姿がネット上で「居眠りしているのでは?」との臆測を呼んだことに対しては、「時差ボケはあった。でも居眠りはしていないよ」と笑顔で“疑惑”を否定した。

 また、井上が来年にもフェザー級に転向し5階級制覇を目指していることについて、5階級制覇を果たしたクロフォード氏は「彼には強さ、技術、才能がもちろんある。ただ、世界の中で勝つものは勝つし、負けるものは負ける。それをこれから見ていくことになる」と話した。

 クロフォード氏はこの日、金融サービス事業などを手がけるabc株式会社と格闘技エンタテインメント事業を展開する合弁会社「Crawford Production Japan(仮称)」設立に向けた基本合意書を締結。右拳に朱肉をつけて調印する「拳の調印式」も行い、「米国のスター選手たちを日本に連れてきたり、日本の市場でたくさんのことができる。このプロジェクトを通して、日本から世界を目指し、高みに到達できるような取り組みもやっていきたい」と述べた。

また、スペシャルアンバサダーとして総合格闘家・平本蓮(27)も会見に同席。「クロフォード選手と一緒にやれることは光栄。自分は迷惑をかけないようにしたい」と話した。

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