東京六大学野球春季リーグ戦第6週 第3日▽慶大12―4法大(18日・神宮)

 首位の慶大が3位の法大を15安打12点で圧倒。2勝1敗で勝ち点を4に伸ばした。

主将の今津慶介内野手(4年)が5回1死にバックスクリーン右へ2号ソロを放つなど、4打数2安打3打点と躍動。プロ注目のエース左腕・渡辺和大(4年)は6回2失点で5勝目。法大はVの可能性が消滅し、優勝は慶明の2校に絞られた。第7週の明法戦で2位の明大が勝ち点を逃すと、最終週の早慶戦を待たずして、慶大の2023年秋以来5季ぶりのVが決まる。

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 天皇杯奪回へ、落とせない戦いを大勝で終えた。指揮を執った慶大・堀井哲也監督は、重圧をはねのけて快活にプレーしたナインを称賛した。

 「渡辺は立ち上がりよりも、だんだん調子が上がってきた感じ。法政打線に6回2失点は100点満点の出来。よく投げてくれました。今津はゲームチェンジャーというか、ムードメーカー。キャプテンらしいというか、よく打ってくれました。(ダメ押しソロは)大きな1点でした」

 ノドから手が出るほど欲しい先制点。

これをリードオフマンの丸田湊斗(3年=慶応)が「足」で奪った。初回先頭、中前安打を放つと、一塁を蹴って二塁を陥れた。「中前二塁打」で得点圏に陣取ると、続く小原大和(4年=花巻東)の一ゴロで三塁へ進み、今津の二ゴロで先制のホームを踏んだ。相手にとっては、打たれた気がしないだろう。その分、法大へのダメージは強烈だった。

 指揮官も言った。

 「彼の走力は非常に流れを変えるものを持ってますよね。大きな無死二塁。本当によく走った」

 プレッシャーを楽しむ。活力がみなぎる中で、声を掛け合う。そんなチームのムードについて堀井監督は「ベンチスタートの選手が盛り上げてくれてますので、非常にそこは心強いですね」とうなずいた。“チーム今津”のイケイケっぷりが、勝ち点4を後押しする。

 次週、明法戦の結果次第では、早慶戦の前に優勝が決まる。だが堀井監督は首を横に振った。

 「全然です。まずは対抗戦として早稲田さんからこの1年、やられていますから、しっかりと戦いたい。優勝は結果。早稲田との試合を、しっかりとやり切るということですね」

 昨季は早慶戦4戦全敗の屈辱にまみれた。陸の王者が地に足をつけ、最終週に全力を注ぐ。(加藤 弘士)

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