東都大学野球春季リーグ戦最終週第2日▽国学院大6―1青学大(20日・神宮)

 「勝ち点を挙げた方がV」となる直接対決で、青学大が国学院大に連敗で勝ち点を逃し、史上初の7連覇はならなかった。熾烈なV争いが展開され、「戦国東都」の異名を持つハイレベルなリーグで、実に6連覇と尋常ならざる強さを誇った青学大の快進撃が、ついに止まった。

 歓喜に沸くライバルの姿を、まぶたに焼き付けた。今秋ドラフト1位候補の挙がる正捕手の渡部海主将(4年=智弁和歌山)はV逸という現実を直視し、言葉を紡いだ。

 「自分たちがやりたい野球を、国学院さんにされたなという印象です。自分たちがやりたい野球をなかなかできず、向こうがやりたいようにやれてしまった。負けるべくして負けたのかなと思います」

 1年春から扇の要を担う。その間の6季、青学大は全てリーグ優勝を成し遂げてきた。V逸は大学入学後、初めてになった。

 「悔しさはあります。国学院さんや他の大学は、自分たちが優勝している姿を見て、『青学を倒そう』と思って常々やってきたと思う。そこに対する自分たちの力が、まだまだ足りなかった。捕手は勝たないと評価されないので、優勝できない時点でダメだったと思います」。自らへの厳しい言葉は、高い向上心の表れだった。

 「もっと頼りがいのある4年生だったら、もっと後輩もやりやすかったと思いますし、自分たちがもっとやりやすい環境を作ってあげたらなと…それが反省点」と渡部。大学最後の秋には、覇権奪回という明確なテーマが加わった。

 「全員がレギュラーを取るくらいの気持ちでいけば、もっと下級生の底上げにもなってくると思う」。この敗戦によって渡部も、チームも必ず強くなる。実りの秋。全てを正解に変える。(加藤 弘士)

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