◆京滋大学野球春季リーグ戦 ▽第7節2回戦 京都先端科学大2―1大谷大(20日・わかさスタジアム京都)

 京都先端科学大が雪辱し1勝1敗とした。3回1死二塁で藤本毅郎(3年=高川学園)の右越え2ランで先制。

先発の井上翔太(1年=寒川)が7回を5安打1失点(自責0)と好投。最後は前田良平(4年=京都文教)がリードを守り切り、逃げ切った。

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 負ければ最下位が確定、入れ替え戦がちらつく試合で、1年生がチームの危機を救った。

 186センチの長身右腕の井上翔太が先発。初回は2者連続三振の立ち上がり。6回に失策からみで1点を失ったが動じない。7回1死二塁のピンチでは、2者連続三振を奪いガッツポーズ。8三振を奪った。

 7回のピンチでの三振に「自信があるカットボールです」と井上。自己最速は145キロながら「今日は抑えめで」と140キロ。それでも伸びのある直球で攻めた。

 1年春での白星に「正直、めっちゃうれしいです」とはにかんだ右腕は、高校卒業で野球をやめようと思っていた。

「野球が楽しくなかった。やめるつもりでした」。寒川では2番手投手が付ける18番を背負ったが、3年夏の香川大会では準々決勝で英明に1点差で敗退。「夏に負けて、悔しくてこのままでは終われないと思って…。負け方が嫌だった」。建築系の職業を目指すつもりだったが、進路変更して大学でも野球を続ける決断をした。

 和田修平監督は「堂々と投げられている。1年生らしからぬ立ち振る舞いだし、肝が据わっている」と味方のエラーにも顔色を変えない冷静な姿に期待を寄せる。

 試合前のブルペンでは、元日本ハムの清水彰夫コーチから変化球を投げる際に体が三塁側に傾く癖を指摘するとすぐさま修正。適応力の高さも見せつけた。

 将来の夢を問われると「(全国大会の舞台の)神宮で投げたい。プロ野球選手にもなりたい」と話す。

京滋に楽しみな1年生が鮮烈デビューを果たした。

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