歌舞伎俳優の市川團十郎が29日、都内で「七月大歌舞伎」(7月2~26日)の夜の部「神明恵和合取組(かみのめぐみわごうのとりくみ)め組の喧嘩」「春興鏡獅子(しゅんきょうかがみじし)」の取材会を行った。

 新歌舞伎十八番「-鏡獅子」は今年1月の新橋演舞場以来、半年ぶり。

短期間での再演ということで「一度は断りました」。それでも関係者から長女・市川ぼたん、長男・市川新之助と親子3人での共演を打診され「ぼたんが歌舞伎座に立てる。僕は子どもに弱いので、やることになりました」。歌舞伎は子役を除き、基本的に男性のみで行うもの。14歳という、ぼたんの年齢を考慮して「最後かもしれない」と出演を決めた。

 「-鏡獅子」は1893年(明治26年)に9代目團十郎が初演。歌舞伎座で「市川團十郎」の名で弥生、獅子の精を勤めるのは9代目の初演以来、実に133年ぶり。明治期の歌舞伎を先導した「劇聖」に対し、「現代の歌舞伎があるのは9代目團十郎のおかげ」と敬意を表した。

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