男子プロバスケットボールBリーグの年間表彰式が29日、東京・有明ガーデンシアターで行われた。今季限りで現役を引退する西村文男(千葉J)は菊地祥平(A東京)とともに功労者表彰を受けた。

17年間プロとして活躍し、Bリーグ設立時から第一線を走った39歳に多くの拍手が送られた。「6歳からバスケをやって、33年。ここまで気持ちを切らさずに、最後まで駆け抜けられたのも、家族含めチームスタッフ、応援してくれるみんな、一緒に戦ってくれるみんながいたから。本当に感謝している」と語った。

 表彰式では上下紫のポールスミスのスーツで登壇。ローファーも用意されていたが、黒いスニーカーを履いた。「個人的にサポートしていただいた、アンダーアーマーさんの靴。僕のわがままも聞いていただいた」と用品サポートをしてくれた会社への恩返しの気持ちとともに、ステージへ上がった。

 第1部ラストの表彰となった西村。それまでは2月のミラノ・コルティナ五輪で金メダルを獲得したスノーボード女子の村瀬心椛や、女性タレントらがプレゼンターを務めたが、功労者の2人には島田慎二チェアマンから花束が贈られた。「菊地さんと2人で、きれいなタレントさんから(花束を)もらうのも悪くないね、と話していた」と冗談を交えたが、普段から親交も深いチェアマンから表彰され、うれしい気持ちはもちろんあった。「すごい特別な存在。

あのタイミングで島田さんからもらえるのも何かの縁。一瞬グッとくるものがあった」と涙をこらえながら花束を受け取った。

 チャンピオンシップでは長崎との準決勝2試合目終盤に出場。プレータイムはわずか1分10秒ながら、2本の3ポイントシュートを決めるなど、9得点をマークした。9点差届かず敗れたが、ラストマッチで存在感を十分示した。「最後の長崎戦の僕の戦い方を見てもらって、何か感じてもらえたら。ずっと勝ちにこだわるチームでいてほしい」と来季からBプレミアを戦うチームへ、激励のメッセージを送った。

 シーズンは終わったが、自身は来月3日に引退試合を控えている。14年に千葉Jに加入し、12年間プレー。ファンからは「超ミスター・ジェッツ」と呼ばれた背番号11が千葉・船橋アリーナで最後の雄姿を見せる。「最後の残り火を出し切って終わりたい。燃え尽きて終わろうと思っている」。

長年プレーした思い出の地で全てを出し切る。

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