◆日本生命セ・パ交流戦 2026 日本ハム2―4巨人(29日・エスコンフィールド)

 巨人の丸佳浩外野手(37)が「3番・右翼」で先発出場し、第1打席で左前適時打を放った。

 ベテランの執念が勝った。

一塁ベース上の丸は、息を整えながらニヤリと笑った。「何とか前に飛ばして事を起こすことができればという気持ちでした」。0―0の初回無死一、三塁で5球目の外角高め直球に軽振でバットを合わせた。高く弾んだ打球は三塁手が差し出したグラブの先をかすめて左前へ抜けた。

 打線の“呪縛”を断ち切る一打となった。チームの3番打者の打点は4月22日・中日戦(前橋)の2回に石塚が右越え2点適時三塁打を放って以来、実に29試合ぶりだ。今季の3番打者は試合前時点で計186打数38安打、打率2割4厘。長打のあるダルベック、大城の前で攻撃が分断されるケースもあったなかで、「あまり責任をしょいこむのは得意じゃないので。何番であろうと僕自身はね、選手としてやれることをしっかりやるしかない」と経験豊富な背番号8が待望の快音を響かせた。

 昨季の交流戦は全18試合出場でチームトップの打率2割7分9厘と気を吐き、史上5人目となる2球団での交流戦100安打を達成。広島時代の17年は打率4割1分1厘、5本塁打で日本生命賞(現・優秀選手賞)を受賞するなど、巨人の“ミスター交流戦”とも言うべき存在だ。得意の期間からチームとともに上昇気流に乗る。

(内田 拓希)

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