読売テレビの足立夏保アナウンサー(26)、いや「ドン・カホ・アダーチ」が“裏ボス”として情報番組を支配する(!?)。昨年4月の放送開始から、同局制作の日本テレビ系「サタデーLIVE ニュース ジグザグ」(土曜・前11時55分)をメインキャスターとして率いた手腕を買われ、今年3月からは「かんさい情報ネットten.」(月~金曜・後3時50分)の火曜メインキャスターにも起用された。

失敗も糧にして、5年目アナウンサーがドンドン成長している。(田中 昌宏)

 今年1月に放送された「ジグザグ」新春SPでのひとコマ。番組ナビゲーターの俳優・小澤征悦(51)に「『ジグザグ』の裏のドンは足立さんです。俺はMCでは素人。肝の据わった感じがありがたいんで、心の中で『裏ボス』って呼んでます」と独特の表現でたたえられたのだ。「もうちょっといい名前ありませんか?」とツッコんだところ、間髪入れずに飛び出したのが「ドン・カホ・アダーチ」だった。

 「小澤さんには『変なあだ名で呼ばないでください』って言っているんですけど、実はキャッチーで気に入っています(笑)。入社5年目。まだまだ気持ちは若手なんですが、いつまでも若手とは言ってられないなと思うので、自信を持ってこの『ドン・カホ・アダーチ』というニックネームを背負えるように頑張りたいですね」

 そんな名優の“あしらい方”を心得ているところも、ドンのドンたるゆえん。

 「表現が難しいのですが“陽気なおじさま”…って言っていいんですかね(笑)。いつも会話に小ボケを入れたり、あえて世代を感じさせるような発言をして、イジられるように仕向けたり。最近はもう(ボケられても拾わずに)『はーい、分かりましたー』って(笑)」

 親子ほどの年齢差。

“娘”がニュースを分かりやすく伝え、“パパ”が視聴者目線でリアクションする。温かい雰囲気が昼の番組にマッチしているのだろう。一方、夕方の「ten.」は、23年1月から務めたサブキャスターから、今年3月に火曜メインキャスターへと昇格。月、水~金曜担当の中谷しのぶアナ(37)、足立アナと入れ替わりで卒業した黒木千晶アナ(32)を師と仰ぎ、奮闘している。

 「お話をいただいた時は不安が大きかったです。ただ、ずっと背中を追いかけ続けていたので、いざやってみた時に『あ、中谷さんだったらああしているな。黒木さんだったらこうしているな』っていうことを、ふと思い出すことが多くて。生放送中に救われたことが多いです」

 ただし、そこは新米メインキャスター。まだまだ失敗も多い。

 「いっぱいありますよ! いまだにカメラの位置が分かっていない(笑)。『(カメラのランプが)光るから分かるよ』って言われるんですけど『どこだどこだ?』ってなってしまって。家に帰ってオンエアを見返したら、全然違う方向を見てしゃべっている。

(両先輩は)とってもいい感じに、かっこ良くやってはるのに」

 徐々にではあるが「足立色」も出しつつある。

 「等身大の26歳として素直に話すことが、自分らしさにつながるのかな。基本的に会社では『足立はスキップしてるみたい』って言われています。いや、していないですよ(笑)。常に『ルンルンしている』と思われているようで。『ten.』の柔らかい雰囲気の中で、生かせていけたらいいなと思います」

 その日生まれた命を祝福する名物コーナー「めばえ」など、ルンルンとスキップしたくなるような話題とトークで、“ドン”が関西を、全国を、明るく染めていく。

 ◆足立 夏保(あだち・かほ)1999年7月、シンガポール出身。26歳。東京、米国、大阪、京都で育ち、早大を経て22年に読売テレビ入社。かつてはインドア派だったが、最近の趣味は2泊3日のプチ旅行で自然を満喫すること。「阿蘇の雄大な景色や高知の“滝サウナ”でリフレッシュしてきました」。台湾、韓国、香港などへのグルメ旅も大好き。

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