◆日本生命セ・パ交流戦 2026 巨人3―2オリックス(2日・東京ドーム)

 巨人がパ・リーグ2位のオリックスに競り勝ち、交流戦4勝3敗と白星を先行させた。先発した則本昂大投手が6回途中5安打2失点。

開幕7度目の登板で移籍後初勝利をマークした。キャベッジの逆転10号2ランに1番・松本剛のタイムリー二塁打で勢いは加速。3日の故・長嶋茂雄巨人軍終身名誉監督の一周忌に向け、態勢は整った。

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 少し遅くなったけど、則本が東京ドームで初めてのお立ち台に上がった。打のヒーロー・松本に続き、大歓声を浴びる。第一声「やばいっすね」と沸かせた。続けて、「最高でーす」と絶叫。登板を振り返ると「立ち上がりはどうしようかなと思って、ストライクが入らなくて、マウンドを降りようと思ったんですけど~」などと会場を笑わせた。移籍7試合目で巨人初勝利。「早く勝って、チームメイトの『則本に初勝利を』というプレッシャーから解き放たせたいなと思ってました」。アナウンサーの質問にハキハキと応じ、さらにボキャブラリー満点のマイクパフォーマンスだった。

 長いトンネルを抜けられるか。

注目のマウンドだった。防御率4・24と苦しむ中、気迫を前面に押し出し、オリックス打線に挑んだ。しかし2回、1死から3連打を食らって先制点を許す。チェンジアップ、カットボール、若月には直球をライト前に追っつけられての1失点で、いずれもやや甘め。ここから徐々に制球面を修正していった。

 巨人打線はすぐに反撃した。直後の2回、1死一塁で6番・キャベッジのバットが火を噴く。オリックス先発・九里の低めフォークには全くタイミングの合っていない助っ人だったが、高めつり球の真っすぐにはドンピシャで強振した。打球速度176キロの豪快な一撃は右中間席へ消えた。2年連続となる2ケタ10号逆転2ラン。「打てたことを神に感謝するよ。逆転できてよかった」。

ベンチで待つナインとは恒例「弓矢ポーズ」で喜びを分かち合った。

 交流戦はここまで3勝3敗。新体制になってからはベテランも融合させて打線を組んできた橋上監督代行だが、この日もテコ入れした。1番に松本を入れ、3番に大城、5番に坂本の新オーダー。これが功を奏す。1点リードの5回、先頭の浦田がこの試合2本目の安打をライト前に運んだ。則本がしっかり犠打を決め、続く松本が左中間へタイムリー二塁打を放つ。3球連続カットボールからの4球目、シュートが甘く入ったところをひと振りで仕留めた。二塁ベース上でこん身のガッツポーズ。「則本さんが素晴らしいバントをしてくれて、何とか返そう、それだけでした」。交流戦に入って存在感を示すFA戦士が、貴重な3点目をたたき出した。

 則本の巨人1勝目へ。

全員が一丸となる。しかし6回、先頭の中川にソロを被弾。1点差でベンチは慌ただしくなり、2番・渡部、3番・紅林を打ち取ったところで橋上監督代行がベンチを出た。97球。勝ち投手の権利を持ったまま、2番手・高梨にバトンタッチした。西川を遊ゴロに抑えると、則本はベンチ前へ一番に飛び出し、守ってくれた仲間をたたえた。

 6回にチャンスを作るも浦田が右飛に倒れ無得点。巨人は7回は中川、8回は大勢が登板。サード坂本が左膝を滑らせてキャッチし、体勢を崩しながら一塁送球する、まるで長嶋さんのような信じられないスーパープレーが飛び出し、流れは一気に巨人へ。9回は守護神・マルティネスが抑えてゲームセット。パ・リーグ2位のオリックスとの初戦を白星で飾り、交流戦は4勝3敗。則本が待望の巨人移籍初勝利を勝ち取った。

 さあ、あす3日は故・長嶋茂雄巨人軍終身名誉監督の一周忌。昨年8月16日のミスター追悼試合では敗れたものの、今度こそ、この勢いのまま勝利を届けたい。

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