◆日本生命セ・パ交流戦 2026 巨人5―4オリックス(3日・東京ドーム)

 筋書きのない劇的すぎる展開に巨人・橋上秀樹監督代行(60)はベンチで大興奮だった。「鳥肌が立つような感じでした。

長嶋さんよくおっしゃっていましたけどドラマ、ドラマですよね。なかなかこんなドラマ書きづらいなと。本当にいい形で長嶋さんの日に勝つことができたのでホッとしました」。丸の逆転満塁弾の瞬間、選手コーチと一緒に喜びを爆発させた。

 相手先発の左腕・曽谷に7回まで2安打1得点と苦戦。それでも、誰も諦めていなかった。3点を追う8回、投手が右腕の椋木に代わると、1死から佐々木、途中出場の泉口、松本の3連続単打で満塁。続く堀田の代打・丸がミラクル4連打締めの一発を放ち、試合をひっくり返した。「大事なところでのベテランの経験、技術は非常に頼もしいなと改めて感じました」と殊勲の満塁弾を絶賛した。

 長嶋茂雄さんの一周忌。左袖に「FOR3VER」のロゴワッペンが付いた特別仕様のユニホームを着用した。昨年の追悼試合は完封負け。

それだけに、橋上監督代行は「恥ずかしくない試合を」と燃えていた。試合前には場内でミスターの特別映像が流れた。天国の長嶋さんに白星を届けようと全員で結束した。

 強い思いを胸に先発した戸郷が2回無死、紅林への頭部死球でわずか14球で危険球退場。緊急登板の森田が5回まで無失点に抑えてカバーした。左腕は6回に3失点したが、橋上監督代行は「森田投手も急きょの登板でしっかり投げてくれた」とたたえた。高梨、堀田とつないで、最後はマルティネスが試合を締めた。

 ファンを愛し、応援してくれるファンのためにベストを尽くすことを大切にした長嶋さん。勝負は最後まで分からない。ミスターの思いを継承する巨人ナインの勝利への執念が実った。

 「選手が非常に頼もしく感じます。長嶋さんが見ていてくれてこういう試合になったかなと。

最高の形で勝利を届けることができたんじゃないかと。ちょっとホッとしました」。これで2連勝で貯金4。橋上巨人が天国のミスターを笑顔にした。(片岡 優帆)

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