◆日本生命セ・パ交流戦 2026 巨人2―1オリックス(4日・東京ドーム)

 この一打を待ってました! 巨人がオリックス相手に全て逆転での同一カード3連勝を飾った。同点の8回、不振に苦しんでいた泉口友汰内野手(27)が左翼フェンスを直撃する適時二塁打を放って試合を決めた。

初回に1点先行されたが、2回にキャベッジの11号ソロで追い付き、先発・田中将が7回112球1失点の熱投で試合を作った。今季リーグ最多の14度目の逆転勝ちで30勝に到達。貯金を5とし、5日からは本拠・東京Dでロッテと3連戦を迎える。

 誰もが待っていた。総立ちのベンチと、東京Dに響く割れんばかりの大歓声。普段はポーカーフェースを貫く泉口が、二塁上で高々と右手を掲げた。「ベンチのみなさんがすごく喜んでくれたのがうれしくて、(ガッツポーズが)出ちゃいました」。22打席ぶりに飛び出した長打が、決勝の左越え適時二塁打となった。

 値千金の一打は1―1の8回1死二塁で生まれた。2球目の外角低めの147キロツーシームをたたいたライナーが、左翼フェンスを直撃した。「完ぺきに抑えられてたので、なんとかかえして逆転したいなという思いでした」とそれまで3打席で2三振、二ゴロに封じられていたエスピノーザの宝刀をコンパクトなスイングで捉えた。

 5月は17打席連続無安打を経験するなど試合前時点で打率1割9分9厘。

昨季チーム6年ぶりの3割打者は「なかなか数字が上がってこない中でも、我慢して使ってくださっている」。早出特打の継続だけでなく、試合後もブルペンに直行し、黙々と振り込んだ。落ち込む暇はなかった。

 胸に刻む師の言葉がある。25年11月15日の侍ジャパン対韓国の強化試合(東京D)はお忍びでバックネット裏のスタンド席へ。「あと何回、日本で姿を見られるか分からなかったので」と、ポスティングでメジャー挑戦を表明していた岡本の雄姿を見るためだった。焼き付けた日の丸の雄姿と「自分を信じてやるだけだから」ともらった言葉が、新シーズンへ原動力の一つになった。

 開幕後も連日のように岡本と連絡を取り合い続けた。互いに打撃の状態が上向かなかった5月上旬は「まだ5月やし」、「頑張ろうな」とやりとりを交わした。どんなときも下を向かない岡本の姿勢が「気持ち的にもありがたかったなと思います」と視線を上向かせてくれた。

 泉口のバットに導かれ、チームは3試合連続の逆転勝利で今季2度目の同一カード3連勝。2日は坂本が好守連発、3日は丸が8回に逆転満塁弾とベテランも存在感を示す中で上昇気流に乗り「皆さんの活躍はすごいと思いますし、まだまだ若い僕たちとベテランがしっかり力を合わせて頑張っていきたいと思います」。

待ちに待った役者の復活。2年ぶりのV奪回へ、波に乗らない訳にはいかない。(内田 拓希)

 【村田真一Point】 久々に泉口らしい長打を見た気がするよね。調子がええ時は逆方向の左中間に打球が伸びていく選手。外のツーシームをしっかりと捉えて、理想に近い打球を飛ばせたんちゃうかな。今季はミスショットが多かったけど、この決勝打が泉口らしさを取り戻すきっかけになればええよね。この選手が打たんと得点力が上がってこないし、調子が悪くても使われているのが期待の表れやからね。

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