◆日本生命セ・パ交流戦 2026 巨人2―1オリックス(4日・東京ドーム)

 信じて託した。巨人・橋上秀樹監督代行(60)の思いが打席まで届いた。

1―1の8回1死二塁、1番・泉口が決勝の左越え適時二塁打。「バントで送って、泉口選手にかけていました。打撃コーチも含めて状態は良くなっている、という目を信じて。泉口選手のヒット1本で勝ち越せたらいいなと」。思い描いた通り、そこまで3打数無安打、打率1割台と本調子ではなかった男が試合を決めた。

 初回に田中将が1点を先制されるも最少失点で踏ん張った。2回にキャベッジのソロですぐ同点。エスピノーザとのしびれる投手戦で耐え、終盤にひっくり返した。初戦から3試合連続逆転勝ちで3連勝。「それぞれ選手が役割をしっかり果たしてくれたおかげ」と全員をたたえた。長嶋茂雄さんの一周忌の前日3日は丸が代打逆転満塁弾。そのいい流れをつないだ。

 今季30勝目。逆転勝ち14度はリーグ最多だ。「しっかり投手を含めて守っている。ムダな失点をあげないことが、最終的に1点2点上回って勝てているのかなと。まだまだ活発な打撃陣とは言いがたいですから、できるだけ失点を少なくしてくれれば」。劣勢でも諦めず、声をかけ合って粘り、一つになって追いかける。前向きで明るい雰囲気が反発力の源になっている。

 阿部前監督の辞任を受けて交流戦から監督代行となり、ソフトバンク、日本ハム、オリックスと対戦を終えて6勝3敗。この日は「バッテリーコーチから田中投手と組ませたいと進言があった」と小林を今季初先発に起用。6回100球の田中将の続投、守護神マルティネスの3連投についてもコーチ陣の意見も聞いて決め結果的に成功した。ベンチワークも協力しながら良い形で進めている。

 最高の形での3連勝で貯金5となった。

最後にヒーローの泉口について改めて問われ「表情も含めて良くなってきてるかなと。絶好調とは言いがたいですけど。底は脱したかな、ちょっと上がってきてるかな、期待を込めて。という感じです」とうれしそうに笑った。3試合連続1点差勝利。「逆転の巨人」が勢いに乗ってきた。(片岡 優帆)

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