◆第76回安田記念・G1(6月7日、東京競馬場・芝1600メートル、良)

 春のマイル王決定戦は17頭立てで争われ、武豊騎手が騎乗した8番人気のシックスペンス(牡5歳、美浦・田中博康厩舎、父キズナ)が1着。G1・5度目の挑戦で白星をつかんだ。

田中博康調教師はJRA芝G1初勝利となった。

 同馬はこれまで24年スプリングS、同毎日王冠、25年中山記念といずれもG2で重賞勝利。今回は、レース前日(6日)にも美浦・Wコースでしまい1ハロン12秒1(5ハロン77秒5)と、追い切りレベルの破格の時計をマークするなど異例調整でレースを迎えていた。昨年12着から見事に1着となった。勝ちタイムは1分32秒1。

 田中博康調教師(シックスペンス=1着)

 「前回(読売)マイラーズカップが転厩初戦となったんですが、私がちょっとフランスに行って不在でして。担当者に聞いても入れ込みがきついということで。なかなか雰囲気が悪かったっていうことだったんですけど、その辺り頭に入れて今回臨みました。装鞍所では少し気持ちの高ぶりが見られたんですけど、パドックに移った時に随分落ち着いたなっていうところで。馬場入場後に多少わがままなところ見せましたけど、それ以降は随分と落ち着いてるなっていう風に見てました」

 「(レースは)豊さんとは事前に打ち合わせしてまして、ある程度その通りの流れにはなったかなといったところです。この子の底力というか、力を見せられたのかなと思います」

 「(前日に調教でラスト12秒1を記録)この子にとって体を大きく動かしたところが、あの時計だったというところで、あまりその何秒で行こうとは気にしていませんでした。うちとしてはそんなに珍しいことでもないので」

 「(武豊騎手の騎乗は)もう素晴らしいの一言でした。

豊さんと勝てたということも本当に嬉しいですし、転厩馬でどういった取り組みできるかな? っていうのもスタッフと考えて。このブリンカーの案もスタッフの中から出たんですし。(武豊騎手は)クリストフ(ルメール)とこの子の話をして、『本当につけるの?』と賛成っていう感じではなかったので、そういったところも含めてドキドキドキというか、あの大丈夫かな?という思いで見てたんですけど。ただやってきただけではなく、色々考えさせられて。マイラーズカップからここまで取り組めたというのが、その過程も含めて喜ばしい一戦でした。とても大きい勝利です」

 「国枝先生が大事に厩舎で作ってくださってそれを引き継いだ形ですけど、もちろんそのベースがあってのことですし。そこからうちの厩舎でも味付けできて、そういった新たな取り組みの中でこれたっていうのは本当嬉しいの一言ですね」

 「(マイルG1での勝利)G1の舞台っていうのは数ありますし。夢の広がる勝利になったなと思います。(今後は)色々な選択肢あると思うんですけど、体質も強い子ではないですし、雰囲気を見ながらオーナーサイドと相談して決めたいと思います」

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