◆JERAセ・リーグ 阪神1―5巨人(25日・甲子園

 おなじみの全力疾走はもう、板についてきた。左翼席のG党だけが響く甲子園のダイヤモンドを、佐々木は16秒で一周した。

「最高の結果になって良かったです」。3点リードの6回先頭で初球の143キロ直球を振り抜いた打球はグングン伸び、バックスクリーン左に飛び込んだ。サイクル安打に王手をかける一発で試合を決めた。

 圧巻の猛打ショーだった。1―1の4回無死一、二塁は内角139キロ直球に腕をたたんで反応し、右翼フェンスを直撃する決勝の適時二塁打。2回の中前打と合わせて今季4度目の猛打賞となり「昨日一本も打てなかったので今日は打つって気持ちで臨みました」と、3打数無安打に終わった前夜の借りをきっちり返した。

 記録的な暑さも“サマースイーツパワー”でへっちゃらだ。かき氷が大好物で、休養日には専門店に足を伸ばすこともある。「パイナップルとか果物が入ったやつを頼みますね。夏っぽいものを食べてます」。つかの間のリフレッシュがパワーの源。日本かき氷協会が制定した7月25日「かき氷の日」に、バットを爆発させた。

 退寮した昨年は独り暮らしの「お供」でミキサーを購入。食欲が減退する夏も「飲みやすいですし、栄養も取れる。寮の時に栄養士の人に教えてもらった」とバナナやほうれん草を混ぜたスムージーを胃袋に収め、夏場を乗り切るための体作りはばっちりだ。

 甲子園初アーチを含む3安打2打点の大暴れ。5試合連続のスタメン出場と、外野の一角を手中に収めつつある。4月1日の中日戦(バンテリンD)でプロ1号を放ったプロ3年目に長打力を開花させており「今年は長打を打てますし、セールスポイントにしている。明日も勝って3連勝して、しっかり前半戦終われるように」。ミスタースプリングを返上した男がさらに状態を上げれば、打線の破壊力は増すばかりだ。(内田 拓希)

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