◆秋季高校野球関東大会 ▽1回戦 慶応2―1佐野日大(17日・上毛新聞敷島)

 2023年以来4年ぶりのセンバツ出場を目指す慶応(神奈川1位)が佐野日大(栃木2位)を振り切って19日の準々決勝に進んだ。

 4年ぶりの聖地へ、自らの欲を抑えた。

8回。相手打線を7回まで被安打4、無失点に抑えていた慶応のエース右腕・湯本琢心(たくみ、2年)はマウンドではなく右翼の守備位置へ走った。森林貴彦監督は「チームとして関東制覇を目指していますので、中1日で投げてもらいたい。そこを含めての継投です」と説明。エースは「(最後まで)投げたかったですけど…」と少し悔しがったが、指揮官の思いをしっかり理解していた。

 「3番・DH」で投打に躍動した。1死一塁で迎えた初回の第1打席では右前打を放って先制点につなげると、3回には二塁内野安打。続く2打席も四球を選んで4打席すべてに出塁した。「クリーンヒットではなかったですが、2本出たのはよかったと思います」と納得の表情。投げては130キロ台後半の速球を中心に7回まで毎回の8三振を奪った。「カウント球がある程度アバウトでも強いボールで取れたので、振ってくれたと思います」と92球を淡々と振り返った。

 179センチ、83キロの右腕は、中学では埼玉の春日部ボーイズでプレーし、成績はオール5。

琢心(たくみ)の名前には心を磨くとの意味が込められている。高校からのプロ入りも視野に入れているが、当面の目標は夏の日本一に輝いた23年から遠ざかる甲子園出場だ。19日の準々決勝で立ちはだかるのは、6年連続のセンバツ出場を狙う山梨学院(山梨1位)。「どんな形でもチームを勝利に導ける投球をしたいです」と湯本。4年ぶりの聖地へ、己を磨いてチームに尽くす覚悟だ。

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