巨人・松井秀喜新監督へエールを送る連載「G新監督へエール ゴーゴー松井」の第11回は、星稜(石川)の元監督で松井新監督の恩師・山下智茂氏(81)。就任会見で垣間見た松井新監督の変わらない「人間性」を明かし、日米でのプレー経験を生かした指導を期待しつつ「松井くんだったら強い巨人にしてくれる」とエールを送った。

(構成・小島 和之)

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 松井くんが巨人の監督になるということで、ただただビックリしています。監督就任は報道を通じて知りましたが、松井くんだったら強い巨人にしてくれるんじゃないかな、という期待を持ちました。

 就任会見は、とても松井くんらしいものでした。特に感じたのは「顔が変わったな」ということです。非常に締まった、いい顔でスピーチをしていましたし、記者の方々からの質問に対してもメモを見ることなく、質問者の目をしっかりと見ながら話していました。その姿を見て、素晴らしい受け答えだと感じましたし、昔から変わることのない素晴らしい人間性を見た思いがしました。

 松井くんは非常に監督に向いていると思います。努力家であり、包容力があり、面倒見がいい。そういった部分はずば抜けています。星稜高時代には1時間以上かけて通学をしていました。朝一番の電車に乗って、最後の電車で帰るという日々でしたが、主将として一番最初にグラウンドに来てトンボをかけ、トイレの掃除をしてくれました。そういった姿をずっと見ていましたから、もう心配はありません。

アメリカの野球と日本の野球をうまく取り入れながら、指導してくれるんじゃないかと期待をしています。

 チーム作りで大切なものは、やはりチームワークです。松井くんは黙っていても組織を引っ張っていける男ですから、選手は付いてくると思います。組織が一つにまとまるという部分ではすごく難しい部分は出てくるでしょうから、そこが一つポイントになると感じています。

 松井くんには健康第一で、謙虚で明るいチーム作りをしてほしいと願っています。勝負の世界は良い時も悪い時もあります。ぜひ巨人ファン、松井ファンの皆さまには悪い時、負けている時ほど応援をお願いしたいです。私は松井くんの大ファンとして、遠くから、陰ながら応援をしていきます。

 ◆山下 智茂(やました・ともしげ)1945年2月25日、石川・門前町生まれ。81歳。門前高から駒大を経て、67年に星稜高に赴任、野球部監督に就任した。72年夏に甲子園初出場。

以後、春夏合わせて25度出場。松井秀喜、元中日の小松辰雄投手ら12人のプロ選手を輩出している。05年に勇退後は22年から母校・門前高の野球指導アドバイザーとして活動。家族は敬子夫人と1男2女。

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