TBSラジオ『要潤のMagicHour』毎週土曜17時から放送中!

4月8日(土)放送後記

今月のゲストは、唐沢寿明さん。

最上階10階にある『エグゼクティブオーシャンビューテラススイート1007号室』で東京湾を眺めながら、お話伺っています。

要「今週もよろしくお願いします。」

唐沢「相変わらず、花粉症の唐沢寿明です。」

要「この時期、花粉症だと撮影大変じゃないですか?!でも、撮影中は唐沢さんが花粉症だって、全然気がつかなかったですよ」

唐沢「...撮影中は隠れて、鼻水すすってるから(笑)」

近藤「お二人が共演される、WOWOW連続ドラマW『フィクサー』でも日々、花粉と闘いながら、撮影されてるんですね(笑)」

今週は、唐沢さんが影響を受けた方々、モノについてのお話から。

『節目節目で、色んな人に助けられてきたんだよね。』

唐沢さんが小学生の頃は、『ジョーズ』や『エクソシスト』などが公開された、ハリウッド映画全盛期!
そのため、子供のころから、テレビや映画でさまざまな作品を観ていたとか。

そんな中、ブルース・リーに憧れ、橋爪功さんの演技に感動し、俳優に憧れを持つようになったという、唐沢さん。

橋爪功さんとは、『不毛地帯』『あまんじゃく』などのドラマや映画で共演を果たしています。

唐沢「『あまんじゃく』では、自分から橋爪さんと共演したいってお願いして。『不毛地帯』で共演した時に、先週話した子供の頃の話を橋爪さんに伝えたら、”あ~あの時は意地悪な役ばっかりやってたからな~”って(笑)」

要「橋爪さん、言いそう~(笑)
  共演されて、いかがでしたか?印象は変わらず?」

唐沢「印象は変わらない。橋爪さん繋がりだと、最初にいた舞台制作の会社は、橋爪さんの元奥様が社長で。そこでテーブルマナーとかも、1から教えてもらったし…。そういう意味では、節目節目で、色んな人に助けられてきたんだよね。思い返せば。」

要「俳優としてやっていけると、腹をくくれた作品ってありますか?」

唐沢「やっていけるなぁ、と思ったのは、『愛という名のもとに』の時じゃないかな。あの時、29歳だったの。

その前は、NHKドラマとかは出ていたけど。その数年前に、いろんな占いの人に聞いたら、同じ意見だったの。”30歳までに売れなきゃ売れない”って。これは時間ないなぁと思ってさ、仕方ないから、2歳サバよんだのよ。」

要・近藤「「あははは(爆笑)」」

唐沢「俺の本の中にも、書いてあるんだけど(笑)だから、『愛という名のもとに』の資料見ると、たぶん27歳とかになってると思う。自己満足だから。」

唐沢寿明さん『白い巨塔のおかげで、今がある』の画像はこちら >>

忘れられない作品…ドラマ『白い巨塔』

いままで数々の作品に出演されてきた唐沢さん。
忘れられない作品の1つとして、『白い巨塔』をあげてくださり、”『白い巨塔』のおかげで今がある”と振り返りました。

唐沢「本当に大変だったけどね。撮影がとんでもないスケジュールで寝る時間もなくて、専門用語も多かったし。」

要「当時、渋谷のスタジオに行って、唐沢さんにご挨拶したんですよ。覚えていらっしゃらないかもしれないですけど…(笑)」

唐沢「ごめん、覚えてない(笑)」

要「その時、”おぉ…セリフが大変なんだよ”っておっしゃってました。他の方は、前日で楽しそうに過ごされてるのに、唐沢さんだけ、控室でセリフを覚えてたんですよね。」

唐沢「セリフは覚えてるんだけど、覚えてても不安で…。俳優っていつも不安じゃない?」

要「そうですね。確信できるものがないですもんね。」

唐沢「ある日の撮影で、朝5時に撮影が終わって解散したのに、朝7時開始でって言われて(笑)衣装のまま椅子で寝てる人もいたけど、俺は身体洗いにサウナに行ったのよ。そしたら、他のサウナのお客さんから、”財前先生ですよね?”って声かけられて(笑)」

要「それは、全然休まらなかったですね(笑)」

そんな『白い巨塔』では、唐沢さん演じる財前教授がアウシュヴィッツ強制収容所を訪れるシーンがあります。

このシーンには、実際に現地でのロケ撮影が行われ、さらには、実際にアウシュヴィッツ強制収容所から逃げ出した方がガイド役として出演され、大きな話題にもなりました。

唐沢寿明さん『白い巨塔のおかげで、今がある』

役作りが成功したかどうかは…

2人が共演するWOWOW連続ドラマW『フィクサー』は、
今月23日から放送スタートします!

要「役作り、アプローチってどうされてますか?細かく役を作っていきます?」

唐沢「いや、そうでもないね。役作りが成功したか、してないか、は、その作品を見終わった後に他の作品と同じ俳優だったけど随分印象が違うな、と思ってもらえるか。髭とか髪型、体型とか見た目ではなく、違う人間に見えたかどうか。だから、方法論とかないと思うよ。」

要「唐沢さんは、現場で監督が細かく演出することに、全部お応えになるじゃないですか。それはすごいなって思って。」

唐沢「もちろん、自分でそのキャラクターの世界観はあるけど、フリーにしてる。面白いものは拾えばいいし、いくら言われても"はい"って返事するだけで密かにやらなければいいだけだから(笑)『フィクサー』の西浦監督は、カメラを押してた助監督の頃から知ってるけど、随分良い監督になったよ。素晴らしいと思う。」

WOWOW連続ドラマW『フィクサー』でも、主演を務める唐沢さん。
主演を務める中、”相手にプレッシャーをかけない事”を大事にされているそう。

要「確かに、プレッシャーはかからないですけど、唐沢さんが完璧だから、それが逆にプレッシャーです!失敗できない…って」

唐沢「NG出したら、一生からかい続けるからね(笑)」

近藤「今回の現場ではいかがでした?」

唐沢「(要潤が演じる役は)無口なのに、急にバーッと説明セリフを喋る時があるね!ギャグみたいに(笑)お前、結構口数多いんだな!みたいな(笑)」

要「ありましたね(笑)」

唐沢「役的には美味しいけどね~自分で観たら、やってよかったと思うはず。」

要「わ、嬉しい。」

唐沢「主演だけが目立つドラマは絶対ヒットしないのよ。周りの役者が活きてるんだよね。『白い巨塔』だってそうじゃん。

脚本も、井上由美子さんで一緒で。」

近藤「この作品は面白いっていうのは、現場で感じるものですか?」

唐沢「脚本読んだときにわかりますよ。本が面白ければ、あんまり余計な事しなくてもいいんじゃないかと思ってるからね。」

近藤「撮影に入るときのルーティンってありますか?」

唐沢「ファスティングかな。ジュースだけ。それまではサボってるから、1回しぼってる。撮影中は、食べるけど、炭水化物は取らない。」

WOWOW連続ドラマW『フィクサー』は、今月23日スタート予定!
視聴者の期待を裏切るストーリー展開があるとか…期待が高まります。

来週も、唐沢寿明さんにお話伺います。
お楽しみに!

唐沢寿明さん『白い巨塔のおかげで、今がある』

OA楽曲
Tomorrow(ABetterYou,aBetterMe)feat.JacobCollier,Rootwords&
theChildrenoftheInternationalSchoolofGeneva/JohnAram

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