日本代表守護神として成長を続けてきた鈴木 Photo/Getty Images
セリエAで大きく成長した鈴木
日本代表は、今夏の北中米W杯の出場国のなかでも注目度が高いチームと言っていいだろう。アジア予選を圧倒的な戦績で突破し、ホスト国以外では世界最速で本大会出場を決めた。
日本の躍進の一因として、GK鈴木彩艶の存在がある。長年弱点とされてきたポジションに、ついに現れた世界で戦えるGK。しかし、代表デビュー当初は不安定さも露呈し、批判も浴びていた。FIFA公式サイトは鈴木にインタビューを行い、アジアカップでの厳しい評価や欧州での経験について鈴木は語っている。
「最初は、ミスが重なって、日本代表の守護神として未熟な部分がありました」
鈴木はそう語っている。鈴木のデビューは2024年1月のベトナム代表戦。この試合で先発してから、鈴木は日本代表のほとんどの試合でゴールマウスを守るようになった。しかしクロス対応などで課題を露呈。準々決勝でイラン代表に敗れたこともあって、鈴木への評価は決して高いものではなかった。
インタビューでは、鈴木はそれ以降、プレイの選択の質を高めてきており、それが彼の成長の軸となったと綴られている。そして、それを磨いてきたのはセリエAのパルマでの経験だったと語られる。
「クロスが出るか出ないかの判断、シュートをどこに弾くか、ビルドアップでどこに蹴るか、どうつなぐか。そのすべての判断の安定感が大事だと思います」
「(イタリアでは)判断力という部分が一番成長したと思います。すべてのプレイをどう選択するか、その判断力が磨かれていると感じています」
イタリアでは負傷も経験しながら、ひたすら自己を高めてきた鈴木。パルマでの活躍で、鈴木の市場価値は急騰を続けた。シント・トロイデンからパルマへ移籍した当時は750万ユーロほどだったが、『transfermarkt』によれば、現在は2000万ユーロの価値であるとされている。ユヴェントスやマンチェスター・ユナイテッドなど、ビッグクラブからの興味も囁かれるようになった。
「欧州挑戦と怪我からの復帰を経て進化した」「世界の舞台で真価を問われるGKとして、次のステージへ歩みを進めている」とインタビューは締められている。W杯でのプレイが目に止まり、ビッグクラブへと歩みを進めるというケースは珍しくない。今夏の活躍は、鈴木の価値をさらに高める可能性がある。

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