いまや高級車に限らず、国産車でも「レザーパッケージ」として本革シートが設定されることが増えました。一般的な印象としてレザーを使うことは「見た目の高級感を出すためでは?」と思われることもあるでしょう。
ところが本革シートには、見た目だけでは語れない“実用的なメリット”があります。1つめの理由は、意外にもその衛生面にあります。
クルマのシートに使われる本革は、表面保護用の塗膜でコーティングされたセミアニリンレザーなどが大多数となっていて、表面が比較的なめらかなためホコリが立ちにくいとされています。布(ファブリック)のシートのように、織り目の奥にチリや花粉が入り込むことが少ないのが特徴です。
家具業界でも、革製のソファは「繊維構造がないためダニが内部に入り込みにくい」とされ、布ソファと比べて繊維にホコリが吸着しにくいとされています。ダニはホコリやフケなどをエサに繁殖するため、ホコリが溜まりにくい革表面は、ダニにとって“過酷な”場所なのです。
これは、家族に喘息やアトピー、ハウスダストアレルギーの人がいる場合や、ペットと一緒に乗る人にとっては見逃せないメリットといえるでしょう。
さらに、お手入れが比較的シンプルな点も魅力です。布シートは繊維に入った汚れを取るのに手間がかかりますが、本革シートは固く絞った布で軽く拭くだけで、日常的に発生するレベルの汚れは落ちるとされています。
では、本革シートのメリットはこういった衛生面によるものだけなのでしょうか。
本革素材の難燃性 国の基準もある内装材の安全性2つめのメリットは、あまり知られていませんが「燃えにくさ」です。
意外に思われるかもしれませんが、自動車の内装材は、万が一の車両火災に備えて、国土交通省が定める「内装材料の難燃性の技術基準」(保安基準の細目別添27)に適合する必要があります。
この基準では、座席、ドアトリム、天井張りなど、運転者室や客室の内装材料について、規定の燃焼速度以下であることが求められます。試験はJIS D 1201(ISO 3795やアメリカのFMVSS 302と同等の試験規格)に基づき、試験片を水平に固定してバーナーで15秒間接炎し、燃え広がる速度を測定するものです。
本革は動物由来の天然素材であり、比較的燃え広がりにくい傾向があるとされます。とはいえ、実際のところは布シートを含めた、すべての内装材が同じ難燃基準を満たすよう設計されています。
そして3つめは、静電気が発生しにくい傾向があるという特徴。冬場に衣服との摩擦でパチッとくる困りものに、悩まされにくく快適に過ごせるというのです。
もちろんメリットの多い本革にも弱点はあります。定期的な手入れは欠かせず、夏の蒸れや冬の冷たさも布地に比べて伝わりやすいです。デニムの色移りなどにも注意が必要ですし、そして何より値段が高いことが最大のネックです。導入のさいには、お財布と相談してみる必要があるでしょう。
それでも、高級車がこぞって本革を採用しているのは、単なる見栄えの問題ではありません。衛生、安全性、快適さという3つの理由が、あの独特のしっとりした質感とリッチな輝きの裏に隠れていたのです。

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