野山からひょっこり現れてもおかしくないほどワイルドな外見のアメリカンボブテイル。名前の通り短いしっぽが特徴的の猫です!
しかし、まだ日本ではあまり知られていないため、その生態は謎に包まれたまま…。一体どんな猫なのでしょうか?
そこで今回は、アメリカンボブテイルの性格や特徴、子猫の販売価格から入手経路まであらゆる情報を詳しくまとめてみました。
気になる価格や育て方についても、全部まとめてご紹介していきます!
目次
アメリカンボブテイルはどんな猫?特徴は?
日本では実物を見かけることの少ないアメリカンボブテイル。ワイルドな見た目が印象的ですが、他の猫と比べると次のような特徴があります!
- しっぽ(尻尾)は短め
- 体つきはがっしり系
- 野性味ある顔つき
- 毛と目の色はさまざま
では、それぞれの特徴をもっと詳しく見ていきましょう。
アメリカンボブテイルの特徴①:しっぽ(尻尾)は短め
アメリカンボブテイルの最もわかりやすい特徴は、短めのしっぽです!
その長さは、一般的な猫の1/2から1/3程度しかありません。まるでポンポンのような可愛らしい見た目から、アメリカでは多くの人に愛される理由のひとつになっています。
ただ、共通しているのはその短さだけ!しっぽの形や状態は、まっすぐに伸びているものや折れ曲がったもの、巻いているものなど、個性豊かな様々なタイプが存在しています。
アメリカンボブテイルの特徴②:がっしりとして安定感ある体つき
アメリカンボブテイルのボディタイプは、ロング&サブスタンシャルに属しています。
- ロング&サブスタンシャル…猫の6つのボディタイプのうち、ほかの5つのタイプの特徴から外れるもの。がっしりとして大型。
アメリカンボブテイルは、しっかりとした骨格と筋肉質なボディを持ち、長めの胴体を太い四肢が支えています。足裏の肉球も厚めです。
後ろの2本足が前足より少し長いために、自然と獲物を狙っているかのような前傾姿勢が体型の特徴だと言えるでしょう。
アメリカンボブテイルの特徴③:野性を思わせる顔つき
アメリカンボブテイルの顔を正面から見ると、どちらかと言えば横に長い楕円の形です。
すっきりと通った鼻筋とよく発達した顎、アーモンド形の目が、頼りがいのありそうな表情に見せています。
上を向いてくっきりとした三角を描く耳には、リンクスティップが目立つものもいます。
- リンクスティップ…「リンクス」とは山猫のこと。山猫の特徴である、耳の先に長く飾りのように伸びている毛のこと。
他にリンクスティップがある猫といえば、メインクーンも有名ですね。メインクーンとの交配が認められているアメリカンボブテイルにも、こうした特徴が現れることがあります。
一般的な猫には見られない特徴なので、そのワイルドな魅力に取り憑かれる飼い主さんも多いようです!
アメリカンボブテイルの特徴④:バリエーション豊かな毛と目の色
アメリカンボブテイルの被毛には、特定の色やパターンがあるわけではありません。
クリーム、レッド、黒、白など、バリエーション豊かな色や模様のアメリカンボブテイルが認められています。
また、毛の長さは短毛から長毛まで存在し、目の色も猫によって様々です。
これだけバリエーションがあると、毛色や柄の特徴だけでアメリカンボブテイルを見分けることは難しいかもしれませんね。
ただ本場のアメリカでは、野性味に満ちた特徴の体や顔に似合う、ナチュラルな柄や色合いがより好まれているようですよ!
アメリカンボブテイルの値段や価格の相場はいくら?
では次に、アメリカンボブテイルの価格についてです。
日本ではあまり見かけない品種ですが、購入するには一体どれくらいの費用がかかるのでしょうか?購入できる場所も含めて、価格相場を見ていきましょう!
日本にはアメリカンボブテイルのブリーダーがいないため購入は難しい!
ペットショップ | ブリーダー |
---|---|
15~20万円 |
アメリカンボブテイルは、1989年に初めて品種登録されたばかりの新しい品種ということもあり、日本ではまだ浸透していません。
そのため、日本にはブリーダーがおらず、国内で出会えることは滅多にないでしょう。
もし運良く出会えたとしたら、ペットショップで15万円〜20万円、ブリーダーで20万円〜30万円程度と予想できます。
しかし、出会える可能性は限りなく低いので、どうしても欲しい場合は海外からの直輸入を検討してくださいね!
アメリカンボブテイルの子猫を海外輸入する場合の値段や注意点!
方法 | メリット | デメリット | 価格 |
---|---|---|---|
ブリーダーを探して直接連絡を取る | 仲介手数料が不要なので価格は安い | 語学力が必要になる | 6万円〜8万円+輸送費 |
仲介業者にブリーダーを探してもらう | 語学力がなくても購入できる | 仲介手数料の分高額になる | 6万円〜8万円+輸送費+仲介手数料 |
アメリカンボブテイルを輸入する場合は、ブリーダーから直接輸入する方法と仲介業者を利用する方法があります。
海外(主にアメリカ)でのアメリカンボブテイルの値段は、大体6万円〜8万円程度です。しかし、輸入するとなると輸送費や手続き、人件費などが加算された金額が必要となります。
そのため、総支払額は直接輸入で25万円~30万円、仲介業者を利用すると30万円〜40万円程度、あるいはそれ以上になると予測しておきましょう!
また、直接輸入の場合はブリーダーと外国語でやり取りすることになるので、ある程度の語学力が必要ということを忘れないでくださいね。
実はまだわかっていない!?アメリカンボブテイルの性格について!
アメリカンボブテイルはまだ日本でも飼っている人が少なく、そんな希少な猫を問題なく育てていけるのか不安もありますよね。
果たして、アメリカンボブテイルは日本の家庭でも暮らしていけるのか、基本的な性格を見ていくことにしましょう!
- 見た目に反して温厚
- 運動や遊びが大好き
- 頭の良さもある
1.見た目に反して温厚
アメリカンボブテイルは、野性的な外見に似合わず、温厚でおっとりとした性格をしています。
小さな子供が相手でも穏やかに対応し、ほかの猫や動物たちとも、もめることなく暮らせるでしょう。
また、人の感情にも敏感で寄り添ってくれるので、アメリカではアニマルセラピー向きの猫とされ、犬でいうとゴールデンレトリーバーとも言える存在です。
2.運動や遊びが大好き
アメリカンボブテイルは温厚ではあるものの、常にじっとおとなしくしているわけではありません。猫種の中では、どちらかというとやや活発な方に入るでしょう。
見知らぬものへの好奇心やハンティング精神も旺盛で、適度に体を動かすことを好みます。
例えば、生活空間に虫などを発見するとウズウズして、じっとしてはいられなくなることもあるでしょう。
十分に活動できる場所を室内に確保して、おもちゃで遊んであげると喜びますよ!
3.頭の良さもある
アメリカンボブテイルは、頭が良いのでしつけがしやすいのも特徴です。
人との遊びでは頭を使うものを得意とし、犬のように投げたボールやおもちゃをとってくる遊びを覚える猫もいます。
また、練習すればリードをつけて屋外を散歩することもできるでしょう。
また、アメリカンボブテイルには環境の変化に馴染みやすいという性質があります。そのため、アメリカではトラック運転手に好まれ、同乗して長距離を移動することもあるようです。
アメリカンボブテイルの人気色は?黒や白以外の毛色も!
毛色 | あらゆる色やパターンが存在 |
毛の種類 | 短毛・長毛/ダブルコート |
毛質 | 少し硬めでメインクーンと似た毛質 |
アメリカンボブテイルはマンクスなど他の猫と交配されてきた歴史があるので、クリーム、レッド、ブラックなど全ての毛色が存在します。
また、短毛種・長毛種どちらのタイプもおり、少し硬めのダブルコートの被毛はメインクーンとそっくりです。抜け毛自体は多くありませんが、定期的なブラッシングは必要でしょう。
野生的なその風貌から、本家のアメリカではブラウンマッカレルタビーやシルバータビーなど自然と調和する色が人気のようですよ!
アメリカンボブテイルの寿命や体重はどれくらい?かかりやすい病気は?
アメリカンボブテイルの見た目や性格について見てきましたが、肝心な健康面も気になりますよね。そこで、アメリカンボブテイルの体重や平均寿命についてまとめてみました!
アメリカンボブテイルの寿命は14年~18年で比較的長い!
平均的なアメリカンボブテイルの寿命は、14~18年です。一般的な猫の15年に比べると、長生きの部類に入ります。
アメリカンボブテイルの歴史を振り返ってみれば、過去に遺伝疾患が多く現れたことがあります。しかし現在は、品種改良も進んでおり、比較的丈夫で健康を維持しやすい猫種となっています。
猫種特有のかかりやすい病気はありませんが、一般的な猫と同じように、腎臓疾患や尿路疾患には注意する必要があります。
アメリカンボブテイルは3.5キロ~7.0キロまで大きくなる!
オス | メス |
---|---|
4.5kg~7.0kg |
アメリカンボブテイルは、成猫になるまでが比較的ゆっくりペースで3年程度かかります。成猫まで成長した時の平均的な体重は、オスで4.5kg~7.0kg、メスで3.5kg~5.0kgほど。
メスより体格のいいオスでは7kgを超えることもあり、一般的な猫と比べると中型からやや大きめの猫種と言えるでしょう。
アメリカンボブテイルを飼う時に気をつけることはこれ!
ここまで紹介した特徴を見ると、アメリカンボブテイルは日本でも問題なく飼えそうな印象を受けますね。ただ、実際に飼うとなれば性格からみて以下のような注意が必要です!
- 太りやすいため運動とキャットフードで健康管理
- 被毛に適したブラッシングをする
- 脱走の対策を怠らないこと
1.太りやすいため運動とキャットフードで健康管理
遺伝疾患もなく体も丈夫なアメリカンボブテイルですが、他の猫と同様に肥満は病気の元になります!そのために気をつけたいのが、運動の仕方と食事のバランスです。
子猫から3年ほどかけて成猫になるアメリカンボブテイルは、本来旺盛な食欲を持っています。
そのため、栄養が筋肉に変わるようあ高タンパク・低脂質なキャットフードを用意してあげましょう。
また、いくら食事に気をつけていても運動量が不足すれば肥満に傾いてしまいます。ですので、愛猫が活動しやすい環境を整え、時には飼い主さんが遊び相手になる時間が必要です!
特に成猫になれば、次第に運動量も落ちてくるので、様子を見ながら適切な食事量に調整してくださいね!
ちなみに、エキサイト ペットフード比較では全64種類のキャットフードの成分や価格を徹底的に調査して、S〜Fランクまでランク付けしています。
もしキャットフード選びに困っているなら、ぜひ参考にしてくださいね♪
2.被毛に適したブラッシングをする
特徴としてもお伝えしたように、アメリカンボブテイルには短毛種と長毛種のどちらも存在します。
特に長毛種は抜け毛も多く、毛玉症になれば最悪の場合開腹手術が必要になることも…。
- 毛球症…グルーミングで口から消化器官に入った毛が詰まって炎症を起こすこと
これを予防するためには、子猫の頃からブラッシングの習慣をつけておくことが大切です!
ただ、アメリカンボブテイルの毛はもつれやすい性質ではないので、それほど頻繁にお手入れが必要なわけではありません。
短毛種なら週に1回程度、長毛種なら週に2回程度のブラッシングで十分ですよ!
3.脱走の対策を怠らないこと
温和な性格とはいえ活発な一面を持つアメリカンボブテイルは、好奇心のままに活動することがある猫種です。
室内飼いの愛猫が万が一脱走した場合は、帰ってこれないこともあると知っておいてください!
また、賢さを備えているアメリカンボブテイルは、思わぬ方法を見つけて部屋やケージを抜け出すこともあります。
そのため、室内飼いをするなら出入口付近の脱走対策を怠らないようにしましょう。
もしリードをつけての散歩に挑戦するなら、思わぬ脱走事故が起きないよう十分な注意を払ってくださいね!
アメリカンボブテイルを飼うのに向いている人はこんな人!
アメリカンボブテイルの特徴や性格、飼い方のポイントが理解できたところで、最後に、どんな人が飼い主に向いているのか挙げてみましょう。
- 子供や高齢者など家族が多い人
- 猫や犬を多頭飼いしたい人
- 猫と遊ぶのが苦にならない人
アメリカンボブテイルは、新しい環境に適応性があるので、1人暮らしの住まいはもちろん大家族にも馴染んでくれるでしょう。
基本的に穏やかな性質であり、子供や動物たちがいる家庭でも問題を起こす心配があまりありません。
そして、比較的長生きする猫種ですが、健康を維持するためには食事や運動に気を配る必要があります!
肥満やストレスを避けるためには、ある程度時間を取って定期的に猫と遊んであげられる人が理想です。
荒野や森林の背景がいかにも似合いそうなアメリカンボブテイル。実際には、見た目の予想を裏切る人懐こさや温厚さが特徴です!
ただ、国内で出会うチャンスが少ないアメリカンボブテイルは、入手するにはそれなりの手間や時間がかかるかもしれません。
ですが、それだけ魅力的な猫ですから粘り強くチャンスを待ってみてくださいね。
よい巡り合わせがあれば、アメリカンボブテイルと暮らせる日が来るかもしれませんよ♪