猫がしきりに体を痒がる仕草をしていたら、もしかすると皮膚に炎症が起こっているのかもしれません。
命を落とすほどのことはありませんが、脱毛や発疹が起こると痛々しくて見てられませんよね…。
ペットの保険会社「アニコム」が行った調査によれば、皮膚炎は猫の保険金請求理由で4番目に多いそうです。
そこで今回は、猫に起こりやすい皮膚病について、よくある症状や原因、治療法について詳しくまとめてみました!
目次
猫がかかりやすい皮膚病は主に5種類ある!
皮膚病と言っても原因は様々で、虫刺されやアレルギーだけでなく内臓の病気が原因で炎症が起こっている可能性もあります。
原因だけで見ると数百種類もあるのですが、中でも猫に多い皮膚病は以下によるものです!
- 虫刺され・寄生虫による皮膚病
- 細菌・真菌による皮膚病
- アレルギーによる皮膚病
- 内臓疾患による皮膚病
- ストレスによる皮膚病
今回こちらでは、数ある皮膚病の中から猫がかかりやすい上記の5つについて紹介します。それぞれ、症状や原因について詳しく見ていきましょう!
虫刺され・寄生虫による猫の皮膚病
猫の皮膚病で最も多いのが、蚊による虫刺されや、ノミ・ダニなど寄生虫の感染によるものです。ノミやダニには様々な病原菌が潜んでいるため、二次感染を起こす危険性もあります。
特に多いのは次の3つです。
- ツメダニ症
- ニキビダニ症(毛包虫症)
- 疥癬症
保護したばかりの野良猫や外で活動する猫はもちろんですが、室内外の猫も例外ではないので注意しましょう!
ツメダニ症
ツメダニ症とは、ツメダニと呼ばれるダニが原因で激しいかゆみが起こる皮膚病です。
感染経路としては、カーペットや畳、他の犬・猫との接触によるものが多く、ペット用ブラシなど共有物から感染することもあります。
症状
- かゆみ
- フケ
- かさぶた
ツメダニが皮膚に寄生すると、かゆみやフケの症状が出始めます。症状が進行すると、かゆがる仕草が多くなるほか、掻き傷によるかさぶたが見られるようになります。
治療法
ツメダニ症を治すには、専用のシャンプーで物理的にダニを取り除くのと同時に殺ダニ薬を皮膚に直接投与します。
症状がひどい場合は、1~2ヶ月かけて薬を複数回投与し、症状が治まれば完治となります。
予防法
ツメダニはカーペットや畳に発生する他のダニを捕食するので、餌となるダニも全て駆除することが大切です。バルサンなど、部屋全体を殺菌できるタイプが手っ取り早いでしょう。
また、定期的なシャンプーもダニ予防に効果的です。嫌がるようなら、首輪タイプやスプレータイプのダニ除けもあるので、愛猫に合わせて選んであげましょう。
ニキビダニ症(毛包虫症)
ニキビダニ症とは、ニキビダニが皮膚や毛穴に寄生することで起こる皮膚病で「毛包中症」「アカラス」とも呼ばれています。
特に顔周りや頭部、首元に発症することが多く、耳に感染すると外耳炎を引き起こすこともあるので注意が必要です!
症状
- 脱毛
- フケ
- かゆみ
- 赤み
- 外耳炎
猫が感染するのは稀なケースですが、発症するとフケや脱毛、かゆみなどの症状が出ます。
かゆみの程度は猫によって異なるため、激しく痒がる猫もいれば、たまに体を掻きむしる程度の猫もいます。
また、耳に感染すると耳たぶから鼓膜までに炎症が起こる外耳炎を併発することもあります。
治療法
ニキビダニ症のほとんどは単なる皮膚炎ですが、稀に免疫系の疾患が関係している場合もあります。そのため、原因を特定するためにまずは病院で検査を受けさせましょう。
治療法としては、主にダニ退治の薬や抗生剤の投与、治療範囲が広い場合は薬用シャンプーでの洗浄を行います。
予防法
残念ながら、ニキビダニ症に効果的な予防法は存在しません。
しかし、他の病気が原因でニキビダニ症を併発することがあるため、単純なことですが愛猫の健康を維持することが大切です。
また、定期的に病院で健康診断を受けさせて、病気の早期発見に努めましょう。
疥癬症
疥癬症とは、ヒゼンダニという肉眼では見えないほどの小さなダニが皮膚に寄生することで起こる皮膚病です。皮膚の表面に穴を掘り、そこに産卵して繁殖していきます。
症状
- 強いかゆみ
- 掻き傷
- かさぶた
ヒゼンダニが皮膚に寄生すると、体が異物とみなして神経が過敏になるため激しいかゆみが起こります。
その程度は猫の皮膚病の中で一番と言われるほどで、痛々しい傷ができる猫もいます。
特に猫は鋭い爪を持っていますから、皮膚が傷ついて出血することもしばしば…。掻き傷から細菌に感染することもあるので注意が必要です!
治療法
ヒゼンダニは肉眼では確認できないため、猫の皮膚を少し削って顕微鏡でヒゼンダニや卵がいることを特定します。
その後感染が確定したら、直接皮膚に塗布する薬や注射によって駆除します。また、皮膚の状態によっては、薬用シャンプーで洗浄を行うこともあります。
ヒゼンダニは皮膚の接触だけで簡単に感染してしまうので、多頭飼いの場合は部屋全体の殺菌や他の猫の検査も行いましょう。
予防法
ヒゼンダニは感染した動物の接触により感染するので、室内飼いを徹底するのが一番です。
また、ヒゼンダニは感染力が強いため、多頭飼いのうち1匹が感染したら部屋を隔離して共有物の洗濯・消毒を徹底しましょう。
細菌・真菌による猫の皮膚病
カビなどの真菌が原因の皮膚病は、症状の進行が早く、脱毛や赤みなど痛々しい炎症が起こることがあります。特に以下は、皮膚病とはいえ命を落とすこともあるので危険です!
- 皮膚糸状菌症(白癬)
- マラセチア皮膚炎(脂漏症)
- 膿皮症
皮膚糸状菌症(白癬)
皮膚糸状菌症とは、カビの一種が皮膚に寄生する病気です。別名「白癬(はくせん)」とも呼ばれており、子猫の感染症で3番目に多いとされています。
動物にカビが生えるなんて想像しがたいですが、実は人間の水虫もカビの一種が原因であり珍しいことではありません。
症状
- 発疹
- 円形脱毛
- 大量のフケ
- かさぶた
皮膚糸状菌症は、カビに侵された箇所に赤みが出て、その周辺に脱毛の症状が出るのが特徴です。見た目に反してかゆみが出ることはないのですが、大量のフケが出ることがあります。
治療法
皮膚糸状菌症になったら、抗生剤の投与、塗り薬、薬用シャンプーによって、皮膚に寄生したカビを駆除していきます。
カビは目に見えないため、完治したと思っていても実はまだ治っていないということが多く、完全に皮膚が正常な状態に戻るまでは治療を継続させましょう。
予防法
皮膚糸状菌は接触によって感染するため、多頭飼いの場合は1匹が発症したら絶対に接触させないことです。
特に子猫やシニア猫は、普通の猫に比べて免疫力が弱いため重症化しやすいので注意しましょう!人間も例外ではなく、感染した猫と接触する機会が多ければうつる可能性もあります。
また、カビは高温多湿を好むので、梅雨のジメジメした時期は猫の体調管理に努めましょう。
マラセチア皮膚炎(脂漏症)
マラセチア皮膚炎とは、真菌の仲間であるマラセチアに感染することで起こる皮膚病です。感染すると皮膚がべたつくことから「脂漏症」「脂漏性皮膚炎」とも呼ばれています。
マラセチアは常在菌の一種で、健康な猫でも一定数は皮膚に存在しますが、何らかの原因で突然病原体になってしまうことがあるようです。
原因は、皮脂の過剰分泌や免疫力の低下と考えられていますが、はっきりと解明されていません。
症状
- 被毛がベタベタする
- 体臭がきつくなる
- フケ
- 発疹
- 強いかゆみ
- 外耳炎
マラセチア皮膚炎は、猫の毛が脂っぽくベタベタするのが特徴です。特に脇の下や首元など、通気性が悪く油が溜まりやすい場所に症状が出やすく、耳で繁殖すると外耳炎を起こします。
また、過剰に分泌された皮脂が角質やフケとなり、体臭が臭くなることもあります。
治療法
皮脂が過剰に分泌される原因は様々で、まずはその原因を探るために病院に連れていきましょう。
検査により内分泌や免疫に異常があれば、完治に向けてそちらの治療も並行して行います。
単なる皮膚炎の場合は、抗生剤や脂漏症に合わせたシャンプーで洗浄をします。
予防法
マラセチア皮膚炎を予防するには、定期的にシャンプーやブラッシングをするのが一番です。ただし、洗い過ぎは皮膚の保護機能が弱くなるので多くても週1回程度にしましょう。
マラセチアは人間の皮膚にも存在する常在菌ですが、健康な人なら多少猫に触れるぐらいでは感染することはありません。
膿皮症
膿皮症は、マラセチアと同様に猫の皮膚にいつも存在する「黄色ブドウ球菌」が異常に繁殖することが原因で起こる皮膚病です。
通常は害のない菌ですが、免疫力の低下などにより数が増えると、病原体となりかゆみや発疹などの症状を引き起こします。
ただ、いきなり膿皮症を発症することは稀であり、基本的にはこれまで紹介した皮膚病の発症により、二次障害的に起こるケースがほとんどです。
ですので、膿皮症が起こったら皮膚病が進行しているサインなので、なるべく早く対処しましょう!
症状
- ニキビのような膿
- 強いかゆみ
- かさぶた
- 出血
最初は、皮膚の表面に膿の溜まったニキビのような吹き出物ができます。
その後、症状が進行すると強いかゆみから搔きむしるようになり、出血やかさぶたなどが見られるようになります。
治療法
細菌の繁殖を防ぐために抗生剤の投与や、塗り薬による患部への直接的な治療の両方を行います。
また、これ以上症状が悪化しないよう、エリザベスカラーをつけて患部に触れさせないよう対処することもあります。
予防法
猫の皮膚を清潔に保つよう、定期的なブラッシングやシャンプーが効果的です。
膿皮症のほとんどは皮膚病の悪化が原因なので、痒がるような仕草、赤み、発疹など異常が見られたら、放っておかず病院に連れて行きましょう。
アレルギーによる猫の皮膚病
猫も人間と同じようにアレルギーを持っています。猫に多いのは、自分のフケや唾液によるアレルギーですが、他にも以下のアレルギーが起こることもあります。
- ノミアレルギー性皮膚炎
- 食物アレルギー性皮膚炎
ノミアレルギー性皮膚炎
ノミアレルギー性皮膚炎は、ノミに対してアレルギーを持っている猫が発症する皮膚病です。ノミに咬まれた際に、唾液が体内に触れることで発症します。
症状
- 発疹
- 強いかゆみ
- 脱毛
ノミの寄生だけでは痒がる仕草程度で収まりますが、アレルギーを持っていれば赤い発疹や強いかゆみが起こります。特に背中はノミが寄生しやすく、最初は下半身から症状が出始めることが多いです。
放って置くと、脱毛や掻き傷が見られるようになり、傷口から細菌に感染すると重症化するので注意しましょう。
治療法
まずは、原因となるノミを駆除することから始めます。体に付いたノミを落とすには薬用シャンプー、卵から成虫まで全て退治するには駆除剤の投与が効果的です。
予防法
アレルゲンであるノミとの接触を防ぐのが肝心です。
ノミは草むらや他の動物から感染することが多いのですが、定期的に予防薬を投与していれば例えノミに接触しても繁殖を防ぐことができます。
市販で手に入る薬もありますが「医薬部外品」で効果はやや弱いので、なるべく病院で処方された薬を使うようにしましょう。
食物アレルギー性皮膚炎
本来猫が食べられる食材でも、猫によってアレルギーを持っていることがあります。
肉、卵、小麦、大豆などが主なアレルゲンですが、キャットフードには色々な食材が入っているので原因の特定が難しいとされています。
症状
- 発疹
- 赤み
- かゆみ
- 下痢
- 嘔吐
アレルゲンとなる食材を食べると、赤みや発疹、そして激しいかゆみに襲われてじんましんのような症状が出ます。
また、内臓が拒否反応を起こすので嘔吐や下痢などの症状が出ることもあります。アトピー性皮膚炎と間違われやすいですが、消化器系の症状が出たらアレルギーによるものです。
治療法
食物アレルギーの場合は、アレルゲンとなる食材を特定して猫に与えないようにすることです。
アレルゲンの摂取をやめれば症状は収まりますが、症状がひかない場合はかゆみ止めや塗り薬で治療を行います。
予防法
猫にとってアレルゲンとなる食材が含まれていないキャットフードを与えるのが一番の予防です。
子猫の段階で血液検査を受けてアレルゲンを特定しておくと、未然に防ぐことができます。
内臓疾患による猫の皮膚病
割合としてはそう多くはありませんが、内臓の疾患やホルモンバランスの異常によって皮膚に炎症が起こることがあります。
皮膚病のような症状が起こる内臓系の疾患は以下の2つです。
- 好酸球性肉芽腫症候群
- 肥満細胞腫
好酸球性肉芽腫症候群
好酸球性肉芽腫とは、怪我をした時などに新しい細胞を造る肉芽組織というものが、何らかの原因で猫の皮膚に現れる病気です。
体内の異物と戦う「好酸球」が肉芽腫に多く含まれることから、このように呼ばれています。
症状が現れる部位や原因によって「好酸球性肉芽腫(線状肉芽腫)」「好酸球性プラーク」「無痛性潰瘍」と細かく名称が分かれますが、どれにあたるかは検査を受けないと分かりません。
症状
- しこり
- 発疹
- 脱毛
- かゆみ
- 出血
好酸球性肉芽腫では、猫の皮膚に発疹や硬いしこりのようなものが現れて、かゆみから脱毛やかさぶたなどの症状が出ます。
口の中に肉芽腫が出ることもあり、口内炎のような症状が起こることもあります。
治療法
まずは原因を探るために、肉芽腫の細胞を採取して顕微鏡などで検査を行います。
原因はアレルギーやホルモン異常、ノミ・ダニへの過敏症など様々ですが、アレルギー性の場合は免疫抑制剤やステロイド剤を投与します。
また、肉芽腫を除去するためにレーザー治療を行う場合もあります。
予防法
原因がはっきり解明されていないため、残念ながら効果的な予防法はありません。
ただ、肉芽腫が全身にできると除去が大変なので、症状が出たらすぐに病院へ連れて行きましょう。
脂肪細胞腫
肥満細胞腫とは、皮膚細胞のひとつ「肥満細胞」が腫瘍化する病気です。
「肥満」という名前から、肥満の猫がなりやすい病気と思われがちですが、体型にかかわらずどんな猫にも起こります。
特に高齢の猫が発症するケースが多く、中でもシャム猫の発症率が高いと言われています。
症状
- しこり(主に頭、耳、手足)
主に頭や耳周り、手足などに、脱毛を伴う白いイボのようなしこりができます。
発疹というよりは1箇所だけポツンとしこりができることが多く、痛みやかゆみはないので発見が遅れることもあります。
治療法
皮膚にできる脂肪細胞腫の50〜90%は良性なので、外科手術による切除、または塗り薬による治療を行います。
自然治癒することもありますが、悪性の場合ガン化する可能性もあるので必ず病院で検査を受けましょう。
予防法
腫瘍の発生を防ぐ方法はありませんが、早期発見が鍵になります。
かゆみや痛みなどの目に見える症状が出にくいので、日頃から猫の体に触れてしこりができていないかチェックしましょう。
ストレスによる猫の皮膚病
これまで紹介した皮膚病が当てはまらない場合、ストレスが原因で皮膚に炎症が起こっている可能性があります。
人間がストレスや疲れを感じてじんましんが起こるのと同じようなことですね。
生活環境、他の猫との関係、騒音、飼い主による放置など、猫によってストレスの原因は様々ですが、ストレスを取り除くことで症状はよくなります。
症状
- かゆみ
- 脱毛
- あくび
- 威嚇
- 食欲低下
ストレスによって起こる症状は様々ですが、主にかゆみや搔きむしりによる脱毛、あくび、威嚇、食欲低下の症状が出ます。
頻繁に痒がる仕草をしていたら、皮膚以外にも気になる症状が出ていないか観察しましょう。
治療法
猫のストレスの原因を取り除くことが一番の治療法です。
強いかゆみが起こっている場合には、かゆみ止めを投与することもありますが、基本的には治療というより生活環境の見直しをします。
予防法
猫は環境の変化にとても敏感な動物なので、引っ越しや新しい家族との対面などの機会に、強いストレスを感じることがあります。
やむをえないことは仕方ありませんが、猫が新しい環境に慣れやすいように、いつも使っている毛布や、猫が喜ぶおもちゃなどを与えることでストレスを解消することができます。
猫の皮膚病を予防できるおすすめの対策5選!
皮膚病の原因によって予防法は異なりますが、基本的には次の方法でほとんどの皮膚病を予防できます。
- 薬用シャンプーで洗浄する
- ブラッシングをする
- ノミ・ダニ予防薬を投与する
- 保護服を着せる
- 低アレルゲンのキャットフードに替える
猫の皮膚病予防①:薬用シャンプーで洗浄する
猫のように毛に覆われた動物は、毛の根元に異物が入り込んだり、皮膚が蒸れて細菌が繁殖しやすいため、定期的なシャンプーで汚れを落とすことが皮膚を健康に保ちます。
シャンプーはなるべく猫用、もしくは犬・猫用で、フケやベタつきを抑える薬用シャンプーがおすすめです。
ただし、洗いすぎはかえって皮膚の抵抗力を下げてしまうので、特に気になる症状がない限り月1回程度で十分です。
また、シャンプーを嫌がる猫は、ブラッシングやプロのトリミングサロンに任せることで対応できます。
猫の皮膚病予防②:ブラッシングをする
ブラッシングにより抜け毛の詰まりや、被毛についた異物を取り除くことができます。
頻度は短毛の猫で週に1回、長毛の猫で週2〜3回が理想的ですが、やりすぎや力加減には注意しましょう。
また、シャンプー前にブラッシングをすると、汚れが浮かせてシャンプーの効果を上げることができますよ!
猫の皮膚病予防③:ノミ・ダニの予防薬を投与する
ノミやダニなどの寄生虫を予防すれば、皮膚病の発症率をグッと下げることができます。
市販薬もありますが「医薬部外品」の場合は、病院で処方される薬より効果の持続力が弱いので、なるべく病院での購入がおすすめです。
最近では、おやつのように与えやすいように工夫された薬もあるので、用途や愛猫の性格に選びましょう。
猫の皮膚病予防④:保護服を着せる
保護服とは、基本的に去勢手術などを行った後に傷を保護するための服ですが、皮膚病予防にも活用できます。
ただし、ペットショップなどで売られている服はファッション向けなのでおすすめできません。生地の質によっては摩擦により症状を悪化させることもあるので、必ず専用の保護服を選びましょう。
服を来ていれば皮膚病にならないというわけではありませんが、商品によっては抗菌・防虫など+αの効果も期待できます。
猫の皮膚病予防⑤:低アレルゲンのキャットフードに替える
アレルギーによる皮膚病は、低アレルゲンのキャットフードに替えることで予防できます。
特に、小麦、大豆、トウモロコシなどの穀物や添加物はアレルギーを起こしやすいので、グルテンフリーのキャットフードを選ぶのが正解です。
猫が皮膚病を起こす原因は様々ですが、そのほとんどは飼い主さんによるケアで予防することができます。
特に梅雨のジメジメした時期や、夏の暑い時期は、虫も繁殖しやすく皮膚病が起こりやすいのでしっかり対処してあげましょう。