アメリカンカールは正しい耳掃除で外耳炎を防ぐ!そのやり方と頻度は?

反り返った耳が特徴的なアメリカンカール。一般的な猫とは耳の形状が違うことから、同じように耳掃除をしても問題ないのか疑問に思う方もいるのではないでしょうか?

アメリカンカールの耳は軟骨が固く、中もヒダが入り組んでいるため、とても通気性が悪い状態になっています。

そのため、耳垢が中で湿ってしまい、耳の病気になりやすいと言われています。

アメリカンカールが耳の病気にならないためにも、正しい耳掃除の知識を身につけていきましょう!

アメリカンカールの耳掃除の正しいやり方とは?

アメリカンカールを飼うと必ず立ちはだかる耳掃除の壁!間違った耳掃除方法では耳の中を傷つけてしまう恐れもあります。

自己流で耳掃除をするのではなく、事前に正しい耳掃除のやり方をチェックしておきましょう!

耳掃除をする前に必要なものをチェック!

耳掃除を始める前に、耳掃除に必要なものを準備しましょう。耳掃除に必要なものは、下記の3点があればベストです。

  • 耳掃除用のウェットティッシュ
  • 耳掃除用のクレンジング液
  • 綿棒(子供用がおすすめ)

綿棒は人間が使用する綿棒で構いませんが、アメリカンカールの耳の中は細かいヒダで覆われているため、ヒダの間も掃除しやすいように子供用の綿棒を使うのがオススメです。

クレンジング液やウェットティッシュはペットショップや動物病院で購入することができます。

耳掃除用のウェットティッシュが無い場合は、ティッシュを軽く水で湿らせたものを使用してもOK!アルコールが入ってるタイプのウェットティッシュはNGなので注意してください。

アメリカンカールの耳掃除はこうやる!正しい手順をご紹介!

耳掃除を行う際の手法として下記の2つがあります。

  • ウェットティッシュを使用する
  • 綿棒を使用する

基本的に猫はあまり耳掃除を好みません。猫が耳掃除に慣れるまでは、ウェットティッシュで耳の表面を拭くようにして耳垢を取ってあげましょう。

ウエットティッシュの手順を画像で順番に説明していきますので参考にしてみてください。この方法が慣れてきたら綿棒を使って使ってみるといいですね。

また、応用編としてクレンジング液を使ってみる方法も画像付きで手順を紹介していますのでチャレンジしてみてくださいね!

手順①ウェットティッシュを持つ

猫の耳を掃除しやすいように、ウェットティッシュを手に巻き付けます。

手順②猫の耳を外側にそらす

猫の耳を軽く引っ張り外側にそらします。

通常の猫であればべこっと反対側に折ることができるのですが、アメリカンカールは耳の形状上それができないので注意しておきましょう。

手順③耳の表面を拭き取る

耳の表面に指をそわせて、耳の中をぐるっと1周させます。

指は綿棒と違い表面積が大きいので耳垢が奥に入ってしまいがちなので、耳の奥に指をいれすぎないよう注意して掃除してあげてくださいね。

綿棒を使用しての耳掃除

ウェットティッシュで耳垢を取ることに慣れてきたら、綿棒を使用して耳掃除をする方法にチャレンジしてみてください。

耳掃除用のクレンジング液を染み込ませた綿棒を猫の耳にそわせ、力を入れないようにしてそっと動かします。これを左右どちらも行い終了です!

耳掃除の際に猫が動いてしまうと危ないので、動かないようにそっと押さえておきましょう。1人で押さえるのが難しい場合は、どなたかに猫を押さえてもらい耳掃除をしてくださいね。

耳掃除をしている間、猫があまりに嫌がるようなら、無理に続けず時間を置いて再度挑戦してみましょう!

応用編!慣れてきたら耳掃除用クレンジング液で定期的なケア!

アメリカンカールが耳掃除に慣れてきたら、応用編にもチャレンジしてみましょう。

この応用ケアをすることにより、耳垢がよく取れるだけでなく、一定期間耳の中を清潔に保つことができますよ!

手順は以下の通りです。

  1. アメリカンカールの耳の中に、耳掃除用クレンジング液を数滴たらす
  2. 耳の付け根を優しく数回揉んで、耳の奥までクレンジング液を染み込ませる
  3. アメリカンカールが首を振ってクレンジング液を飛ばすのを待つか、飼い主さんが綿棒でクレンジング液を吸い取る

画像とともに順序を見ていきましょう。

手順①耳掃除用のクレンジング液を数滴たらす

まずは猫ちゃんを膝にかかえ、猫ちゃんの耳を軽くひっぱり耳掃除がしやすい状態にします。

準備ができたらクレンジング液を耳の中に3滴~5滴たらします。クレンジング液の量は耳垢の量を見て回数を調整してくださいね!

手順②クレンジング液を耳にもみこむ

写真のとおり耳の付け根を優しくつまみ、クレンジング液をしみこませるように軽く耳をもみます。クレンジング液が中に浸透すればOKなので5回くらいのもみこみで十分です!

ここまで終わったら猫ちゃんが頭を振るのを待って終わりです!綿棒でクレンジング液を吸い取るときは、耳垢を奥に入れてしまわないよう、表面をやさしく拭きとってあげてください。

このやり方は耳垢の多い猫ちゃんを対象に、動物病院でも行われている手法なので耳垢を取るにはとても効果的です!

嫌がる猫ちゃんに無理にやる必要はありませんが、気にならない猫ちゃんなら週に1度実践してあげることでかなり耳垢を防げてオススメです!

ただし、これだけで耳垢が全て綺麗になるわけではありません!あくまで耳掃除後のお手入れの一環として行ってあげてくださいね!

アメリカンカールに耳掃除をする時、気をつけること


 

耳掃除をするときは耳垢を奥に入れてしまわないよう気を付けましょう!せっかく耳を綺麗にしているのにさらに奥に入れて取れなくなってしまっては大変です。

耳垢を耳の奥に入れないためにどのようなことに注意するべきなのでしょうか?

耳垢を奥に入れてしまわないよう注意!

先ほども少しふれましたが、耳掃除をするときは耳の奥に耳垢を入れてしまわないように注意しましょう。

アメリカンカールに限らず、猫の耳は奥で直角に曲がっているので、綿棒を入れすぎてしまっても鼓膜を破る心配はありません。

そのため、少し入れすぎに感じるくらいまで綿棒を入れてしまっても構いません。

このときに力を入れて耳掃除をしてしまうと、耳垢が奥に入っていってしまうだけでなく、耳の中を傷つけてしまうおそれもあります。

力は入れずに優しくふき取るように耳掃除を行ってくださいね。

耳垢が酷い場合は病院を受診!

アメリカンカールの中には、耳垢の量が多く通常の耳掃除では追いつかない子もいます。

耳の中に粘り気が出てしまう子もいるようですが、手術で耳垢を緩和する技術も進歩しています。

また、あまりに耳垢が多い場合、耳ダニを患っている可能性も考えられます。

うちの子は外に出していないから関係ないと思う飼い主さんもいるかもしれませんが、耳ダニは和室にある畳や、飼い主さんが着ているコートからでも移る可能性があります。

しっかりと耳掃除をしているのにも関わらず多くの耳垢が出てしまう場合には、一度動物病院で相談してみるのがいいでしょう。

アメリカンカールに耳掃除をする頻度は?


 
通常の猫でも1週間に1度以上は耳掃除をした方がいいと言われていますが、アメリカンカールの場合はできる限り2、3日に1度耳掃除を行ってあげましょう。

しかし、耳掃除のし過ぎは逆に皮膚を傷つけてしまうおそれがあるのに加え、全てのアメリカンカールが耳掃除を得意としているわけではありません。

そのため耳を見たときに、耳の入り口に汚れがうっすらと溜まってきたと感じるのを目安として耳掃除を行ってあげましょう。

耳掃除のタイミングを逃さないためにも、日頃からアメリカンカールの耳の状態をチェックする習慣をつけるといいかもしれませんね!

耳掃除を定期的にしてあげないと外耳炎のリスクが高くなる!?


 
猫の中でも特にアメリカンカールやスコティッシュフォールドなど、耳の形状が特殊な猫種は耳掃除を定期的に行わないと外耳炎のリスクがかなり高くなります。

外耳炎…耳の外に出ている耳たぶから鼓膜までの間(外耳)に炎症が起こること

外耳炎になってしまった猫の耳は炎症だけではなく、かゆみや痛み、悪臭、耳垢などが発生し、その奥の中耳や内耳にも炎症が広がってしまいます。

進行すると耳の穴が狭くなってしまったり、顔面神経麻痺・平衡障害といった重篤な症状に繋がったりすることもあります。

耳垢が大量に出たり、黒くなってしまうなど、気になる症状が見られた場合にはすみやかに動物病院を受診するようにしましょう。

まとめ

犬のように世話を焼くイメージがあまりない猫ですが、小さな病気にかからないためには耳掃除などの細かなケアがとても大切になります。

他の猫種と比べても耳のトラブルにかかりやすいアメリカンカールにとって、耳掃除は餌をあげるのと同じように欠かせないお世話のひとつとも言えます。

耳掃除をしていても外耳炎を起こしてしまうアメリカンカールもいるくらいです。

猫の耳掃除なんて…と甘く考えず、しっかりと手入れを行い、病気のリスクを最小限に抑えてあげましょう!

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