2026年6月23日、韓国メディア・YTNは、14年4月に発生したセウォル号沈没事故から生還した檀園高校(タンウォン高校)の元生徒が死亡していたことが分かったと報じた。

記事によると、死亡したのは当時事故から生還した元生徒のうちの一人。

関係者の発信によって分かったというが、詳しい死因などは明らかにされていないようだ。

セウォル号遺族団体の元委員長はSNSで、「事故直後から深い苦しみの中で、何度も亡くなった友人たちの後を追おうとしていたが、ついに友人たちのいる場所へ向かった」と伝えた。また、「亡くなった人や遺族だけでなく、生存者や(当時救助に当たった)民間の潜水士たちも同じ被害者であることを忘れないでほしい」と訴えた。

さらに、生存者に対してよく向けられる「亡くなった友人の分まで頑張って生きてほしい」という言葉にも言及。善意で言われることが多いが、生存者にとっては重い負担や苦痛になる場合があるとし、事故当時に目の前で友人を失い、自分だけが助かったという感覚や周囲からの視線、罪悪感に長く苦しむ人も少なくないと説明した。生存者に対し、「心や体を痛めることなく、罪悪感を抱かず、普通に、他の人と同じように生きてほしい」と呼び掛けた。

14年4月、韓国・仁川から済州島へ向かっていた旅客船が沈没し、乗船者476人のうち304人が死亡・行方不明となった。修学旅行中だった檀園高校の生徒・教員にも多数の犠牲者が出た。

これについて韓国のネットユーザーからは「本当に心が痛い」「ご冥福をお祈りします」「もう12年もたつのか」「事故後、どんな思いで生きてきたか考えると苦しい」「自身も怖い思いをしただろうし、その上、身の回りの人を多く亡くした現実はどれだけつらかっただろう」「生存者にとっては『過去のこと』になんてできなかっただろう」などの声が上がった。

また、「悲しい事故や事件が関係者の心につける深い傷はどれだけ時間がたっても消えない」「セウォル号事故や生存者のことをやゆするようなネット言論が存在する。改めて、ああいう人たちを許してはいけない」「事故の初期対応を誤り、被害を拡大させた朴槿恵元大統領が平気で6月の選挙戦の応援に来ていた姿を思い出し、腹が立つ」「同じような事故が起きないよう、社会全体で記憶し続けなければならない」などの声も見られた。(翻訳・編集/樋口)

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