卓球のWTT USスマッシュ2026女子シングルス2回戦で、世界ランキング2位の中国の王曼昱(ワン・マンユー)が同21位の佐藤瞳にまさかの敗戦を喫したことをめぐり、中国が試合中に取ったタイムアウトが物議を醸している。

6月30日に行われた試合は、佐藤が第1ゲームをデュースの末に12-10で奪うと、勢いそのままに第2ゲームも11-4でものにする。

第3ゲームは再びデュースまでもつれるが15-13で取り切り、格上相手にストレートで金星を挙げた。

中国のポータルサイト・捜狐に掲載された記事は「番狂わせ!」と題し、「(王は佐藤に対して)これまで6戦全勝だった対戦成績の優位性が完全に崩れた」と伝えるとともに、中国が取ったタイムアウトで中国女子の馬琳(マー・リン)監督が「無言」だったことについて、次のように指摘した。

「第3ゲームのタイムアウト中、配信映像から聞こえてきたのは王曼昱がその場で行ったり来たりする足音だけだった。劣勢に立たされた際のタイムアウトは流れを変える貴重な機会だった。しかし、目の前に戦術ボードを置きながら(馬監督から)具体的な指示や助言は一切なかった。馬監督の試合中の采配はこれまでも複数の大会で疑問視されてきたが、今回の沈黙によってその指導力への懸念が再び大きくなった」

タイムアウトの様子は中国の複数のSNSに転載され、ネットユーザーからは「自分からタイムアウトを取っておきながらひと言もしゃべらない監督を始めて見た」「彼は孫穎莎(スン・インシャー)に対してもそうだ。孫が何かを話すまでずっと黙ってる」「名古屋で孫が張本美和にリードされて苦しい展開になった時も、馬監督は特に戦術的なアドバイスをしていなかった。黙っているか、自分で考えて何とかしろといった趣旨の言葉をかけるだけだった」といった声が上がった。

捜狐に掲載された記事は「もちろん、この敗戦をすべてベンチの責任とすることはできない。王自身も試合を通じて戦術の選択肢が少なく、強烈なドライブ攻撃に固執し、短いボールを使った変化や台上でのコントロールによるリズムチェンジができていなかった。その結果、佐藤が得意とする守備から相手のミスを待つ展開にはまってしまった」としつつ、「しかし、こうした明らかな問題点こそタイムアウト中に整理し修正すべきものであり、有効な対策を提示できなかったことについては、ベンチも責任を免れない」と伝えている。(翻訳・編集/北田)

編集部おすすめ