貴州省貴陽市観山湖区では車が行き交う道路を無人運転小型バスが走っている。車体の窓には目立つQRコードとおすすめ図書が掲示されている。
同省遵義市から訪れた観光客の孫(スン)さんは子どもを連れて乗車し、席に着いてQRコードをスキャンすると豊富なオーディオブックが表示され、「移動中に本を聴くのはとても便利だ。子どもはあまり文字が読めないが、イヤホンを付ければ物語を最後まで楽しめる」と話した。人工知能(AI)による図書推薦、閲覧・視聴スペース、児童向け読書コンテンツなど、ほとんどの利用者が必要な機能やコンテンツを見つけられるようになっている。
デジタル読書プラットフォームを無人運転小型バスに導入し、走行する移動図書館を実現したことは、貴州省図書館が公共サービスの提供範囲を広げるための新たな試みだ。
貴州翰凱斯智能技術が4月に開発した無人運転循環路線が貴陽市観山湖区で試験運行を開始した。この路線は博物館、図書館、商業エリア、観光地などを結び、片道わずか20分で移動できる。貴州省図書館デジタル文化サービスセンターの羅静(ルオ・ジン)センター長は、「利用者構成を分析した結果、観光客や親子連れの割合が最も高く、まさに全民読書推進の対象層と一致していた。短距離移動は手軽な読書や音声コンテンツの利用に適しており、『クラウド上の貴州図書館・書香高原』というプラットフォームの理念にも非常に合致している」と説明した。
この無人運転小型バスに搭載されたデジタルコンテンツは貴州デジタル図書館を基盤として構築されている。今年、貴州省図書館はミニプログラムを全面的にアップグレードし、電子書籍100万冊、オーディオブック150万タイトル、映像講座3万6000本を集約し、すべて無料で提供している。移動利用に対応するため、同プログラムではオーディオブック、絵本、おすすめ図書などの機能を最適化し、地域の特色ある文化を融合させるとともに、AIエージェントも組み込んだ。











