2026年7月20日、中国メディアの大河報は、ネットで人気を集めていたボーダーコリー犬が盗まれて食用に殺された事件について、飼い主が飼育費用と精神的損害賠償を求める民事訴訟を別途起こす方針だと伝えた。
記事によると、事件が起きたのは2026年5月11日で、河南省の飼い主・郭(グオ)さんが飼っていたボーダーコリー「鋤頭(チュートウ)」が畑で電動バイクに乗った男女に盗まれ、180元(約3700円)で転売されて殺された。
記事は「鋤頭」について、郭さんが約9年飼っていた犬で、父親の農作業についてくる姿からくわを意味する「鋤頭」と名付けたと紹介。郭さんが旅行ブロガーとして各地を回るようになってからは「鋤頭」も同行するようになり、一人と一匹の旅を記録したアカウントは100万人超のフォロワーを集めていたと説明している。
また、人気者だった「鋤頭」に対する警察の評価額がわずか2300元(約4万7000円)にとどまったことに言及。感情的価値はもちろん、商業契約がなかったため商業的価値の算定もできなかったことによるもので、郭さんが「受け入れるしかない」と語ったことを伝えた。一方で、警察の評価はあくまで刑事事案上のもので民事はこの評価に縛られないとして、郭さんは飼育コストと精神的損害賠償を求める民事訴訟を別途起こす姿勢を示していると報じた。
記事によると、北京市京都法律事務所の林斐然(リン・フェイラン)弁護士は、刑事事件としては窃盗罪が成立し、懲役6カ月から1年程度となる見込みで、民事賠償については、市場価値評価と飼育や捜索にかかった費用、そして長年連れ添った「人格的意義を持つ特定物」としての慰謝料の請求が可能との見方を示した。
一方、インフルエンサー犬の「トラフィック価値」や「アカウント価値」の算定は間接的損失として算定が難しく、裁判所が支持するとは限らないとしている。(翻訳・編集/川尻)











