中国国営の新華社は7月21日、日本とインドの協力によるインド初の高速鉄道計画、ムンバイ-アーメダバード高速鉄道プロジェクトをめぐり、日印間で新たな問題が浮上していると報じた。一方、中国のネットユーザーからは日本の肩を持つコメントが多く寄せられている。

報道によると、日本政府の元法務大臣である牧原秀樹氏は先日、SNSへの投稿で、高速鉄道プロジェクトの進展が遅れている原因について「100%インド側のせい」と主張した。牧原氏は自身が同プロジェクトに関わった経験があるとして、「約束してもすぐにひっくり返す」「自己利益を最後まで主張し続ける」などとインド側を批判し、「日本側関係者の努力や名誉を守るために発言した」とした。

牧原氏は日本メディアの記事を引用し、当初は日本の新幹線車両や信号システムを基盤に整備する計画だったものの、インド側が建設過程で欧州式の信号システムを採用したため、日本製車両の導入が困難になったと指摘。日本の車両は欧州式システムでは運行できず、日本の技術が排除される結果になったとしている。

これに対し、インド外務省のランディール・ジャイスワル報道官は「(牧原氏の発言は)個人的な見解であり、事実と大きく異なる」と否定。信号システムについては「国際基準を満たすこと」を原則に調達したもので、「日本側から具体的な提案は受けていない」と説明したほか、日本側が開発中の新型車両の提供時期が2030年以降になることから、プロジェクト初期段階ではインド製高速列車を使用することで「双方が合意している」と主張した。

ムンバイ-アーメダバード高速鉄道はインド西部を結ぶ全長約500キロの路線で、円借款を活用して建設されている。2017年に着工し、当初は23年の開業を予定していたが、用地取得の難航などにより遅延しており、現在は27年8月の一部開業を目指している。新華社の記事は日本国内の見方として、「日本の技術がインドの今後の高速鉄道標準から外れる可能性がある」とも伝えている。

この報道に、中国のネットユーザーからは「どっちもロクなもんじゃない」「やり合っているのを見るのは楽しい」「(モディ首相と高市早苗首相は)兄妹じゃなかったのか?(互いに「兄」「妹」と呼び合ったことから)」など、双方を揶揄する声が上がった。

一方で、「今回は日本人を信じる」「インド人に誠意があった試しがない」「誠意があったらそれはもうインド人ではない」「インド人は自分以外は全員だます。商売をしたら必ず後悔する」「インドへの投資はリスクが高い。

米国への投資よりも高い」「文明と愚昧、その対比だ」「融資をし、線路を建設し、投資もしたのに、最終的に日本の出番はなくなったということか」「インドと協力する者は誰だろうと最後に馬鹿を見ることになる」「インドには、そんなハイエンドな設備や技術を輸出する必要ないんだよ」など、珍しく日本側に立ったコメントが大勢を占めていた。(翻訳・編集/北田)

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